独身の間は最低限の保障でもなんとかなりますが、結婚や出産などで家族が増えた時には、自分に万が一のことがあった場合を想定して遺された家族が困窮しないことを第一に保障を見直すことをおすすめします。ここでは男性に必要な保険について解説します。
医療保険
医療保険は、病気やケガでの入院・手術・通院にかかる費用をカバーする保険です。 病気やケガになった際のリスクに備えられるため、就業不能保険や所得補償保険と並んで男性にとって必要性の高い保険といえます。 特に男性は30代に転職や結婚など大きなライフイベントがある可能性が高く、貯蓄が少なくなりがちだったり、50代以降に一気に病気のリスクが上昇するため、定期的に保障内容を見直すといいでしょう。
就業不能保険/所得補償保険
働けなくなるリスクに備えるには、所得補償保険や就業不能保険を検討するといいでしょう。これらの保険は、病気やケガで働けなくなった場合に毎月一定額の保険金が「働けるようになるまで」もしくは「保険期間が満了を迎えるまで」支払われる保険です。損保会社で扱っているのが所得補償保険、生保会社では就業不能保険と呼ばれています。 若いうちは自分1人の心配ですみますが、結婚後に働けなくなった場合家族の生活に大きく影響が出る可能性があります。特に40代は収入も支出も多くなる時期ですので、この時期に万が一のことが起こっても問題ないように保障を見直しておきましょう。
がん保険
がん保険は、がんと診断された場合や、所定のがん治療を受けた場合などに保険金を受け取れる保険です。男性は50代前半からがんの罹患率が上昇し、60代以降は男性が女性より顕著に高くなります。60代は定年の時期ということもあり、老後の生活に大きく影響が出ることが考えられますし、がん保険には契約から90日ほどの免責期間が設けられており、免責期間中に診断されたがんは保障の対象外となるため、早めに備えておくのがおすすめです。
死亡保険
死亡保険とは、万が一のことがあった時には受取人に指定した家族が葬儀費用や死後の整理資金などを受け取ることができる保険です。 独身のうちは自分の葬式代を賄える程度の最低限の保障で十分ですが、結婚後は遺された家族のために保障を手厚めにしておきたいところです。特に子どもが小さい場合や夫婦間で大きな収入差がある場合などは、高額な保障を備えておくと安心です。
上記以外にも世帯収入や将来のライフプランに合わせて子どもの学資保険や老後資金の準備として個人年金保険などを検討するのもおすすめです。「何かあったとき、お金に困らず生活できるか?」を考えながら、保険を検討するとよいでしょう。