自動車保険を途中で解約したい時、その理由別注意点 | リクルートの保険比較サイト【保険チャンネル】

自動車保険を途中で解約したい時、その理由別注意点

自動車保険を途中で解約したい時、その理由別注意点

自動車保険って途中で解約できるの…? その答えはYes。 途中で解約すること自体はいつでもできます。違約金も発生しませんので安心してください。でも、そもそも途中で解約して本当に大丈夫なのか気になるところです。解約するには様々な理由がありますが、実はその理由別に気を付けるべき点に違いがあります。そこで、どんな点に気を付けるべきか、またデメリットなども含めて、解約をする理由別にお知らせしたいと思います。

目次

車を手放すことになった

車を手放す場合や家族で所有する車の台数を減らす場合などは、途中で解約することについて、とくに問題はありません。ただし、ただ解約をするとノンフリート等級が引き継げなくなるという点が一番のデメリットですから、注意してください。
もしも先々また車を購入する可能性がある場合など、ノンフリート等級を維持した方がいい時は「中断証明書」を活用しましょう。
※ノンフリート等級とは…
契約者が所有・使用する車の契約台数が、9台以下の場合の契約がノンフリート契約。ノンフリート契約に適用する無事故割引の等級を、ノンフリート等級という

車を手放すが、先々また車を購入する可能性がある時は?
今は車を手放すけれど、先々再度車を購入するなど自動車保険に再契約する可能性がある時は、「中断証明書」を取っておきましょう。
なお、本人が車に乗らなくなり車を手放した場合でも、この先、同居の家族が車を購入して自動車保険に加入する可能性がある時も「中断証明書」を利用できますので、発行をしておくと便利です。詳しくは次の項目を参考にしてください。

海外赴任、車検切れなど一定期間車に乗らない

様々な理由で、一時的に車に乗らなくなる場合があります。この場合も「中断証明書」を活用するといいでしょう。この制度を使わずに解約してしまうと、ノンフリート等級が引き継げなくなりますので活用することをお勧めします。ただし「中断証明書」の発行には条件もありますので、詳しくは以下を参考にしてください。

【ポイント1】中断証明書が重要なワケ
自動車保険のノンフリート等級は1等級から20等級まであり、等級に応じて保険料が割引・割増されます。初めて自動車保険に加入する場合は6等級からスタートし、事故がなければ毎年は1等級ずつ上がり、それだけ保険料が割り引かれていきます。
途中解約すると、この等級が引き継がれず、次にまた自動車保険を契約する時には6等級からの再スタートとなってしまいます。長年安全運転を続けて高い等級を持っている人にとっては、非常にもったいないことになります。これを避けるのが「中断証明書」です。「中断証明書」を発行しておけば、等級を10年間保存できます。

【ポイント2】こんな時に中断証明書を活用しよう
以下のようなケースの場合には、各証明書を提出する事で「中断証明書」を発行してもらえます。
●車を売却・廃車・リース会社に返還して、しばらく新しい車を購入する予定がない
●自分はもう運転しないが、将来同居の家族が運転する可能性がある
●車の盗難
●車検切れ
また以下のようなケースの場合は保険会社により扱いが異なるので、各保険会社に相談してみましょう。
●海外赴任が決まり、数年間は日本に戻らない
●長期入院や妊娠など

【ポイント3】中断証明書の発行条件
便利な「中断証明書」ですが、発行して貰うにはいくつか条件もあります。以下に、ある保険会社の例をあげておきますが、保険会社によって違いもあるため、詳しくは各保険会社に確認してください。
●中断する自動車保険の、次の契約の等級が7~20等級であること。
●中断証明書発行の申し出日が、中断する契約の解約日(または満期日)から一定期間以内であること(※期間は保険会社によって異なるため、各社に確認してください)。

なお、中断証明書を発行できる条件や再開の方法も保険会社によって違いがありますので各保険会社に確認してください。

別の自動車保険に切り替えたい

今加入中の自動車保険から別の保険に切り替えたい、というタイミングもありますよね。 自動車を買い替える時や、保険料を抑えたい時、また今よりもいいサービスがついている自動車保険を見つけたなど、様々な理由で自動車保険の乗り換えを検討することもあると思います。こうした契約途中での自動車保険の切り替え時の注意点をお知らせします。

【ポイント1】保険の空白期間を作らないようにする
まずは、現在加入している自動車保険の解約日と、新しく加入する自動車保険の保険開始日を一致させなければなりません。空白期間があると等級を引き継げないことになりますので注意しましょう。

【ポイント2】 「保険期間通算特則」を活用する
契約の途中で自動車保険を切り替えると、そこから1年間等級が以前と同じになってしまいます。すると前の契約のままで等級が上がるはずのタイミングでは、等級が上がらないということになります。
これを避けるには、「保険期間通算特則」を活用するといいでしょう。この特則は、新しい契約と古い契約それぞれを1年未満の短期契約とすることで、契約期間を合算して「1年間の契約」とみなす、というものです。
ただし、加入中の保険の解約日と、新しい保険の開始日が同じでないと適用されませんので注意しましょう。また、自動車保険から共済への切り替えなど一部利用できない場合もあります。事前に保険会社などに確認するようにしましょう。

【ポイント3】 手続きの流れ
解約と新しい契約へ切り替える手続きの流れを紹介します。新しく加入する保険会社や保険代理店に相談しながら進めると安心です。
STEP1:切り替え先の保険会社や保険代理店に、他社からの切り替えで契約する意向を伝える。
STEP2:契約中の保険会社または保険代理店に、電話などで解約の意向を伝える。
STEP3:契約中の保険会社から解約申込書や契約内容変更依頼書など、解約手続きに必要な書類が郵送されてくる。必要事項を記入し、保険証券を同封して返送する。
STEP4:切り替え先の保険会社から送られてくる書類等に必要事項を記入。解約日と、新しい契約がスタートする日を合わせるように、切り替え先の保険会社に申し込み手続きを行い、保険料を支払う。

保険料が払えない?

自動車保険の保険料が負担で、解約できないものかと考える時があるかもしれません。しかし、もしもその間に事故が起こると全く補償がないため、大きな賠償額などを一生背負うことになります。また被害者がいた場合、自分や家族はもちろん、相手とそのご家族の人生をも狂わせることになってしまいます。
どうしても自動車保険の保険料が払えない場合は、車に乗るのを止める、または車を手放すということを先に考えるべきです。この点をぜひとも自覚してください。
自動車保険の解約は、解約する理由別に様々なポイントやメリット、デメリットがあります。安易な解約はデメリットが大きくなるので、よく検討するようにしてください。なお廃車にする場合など、自動車保険(任意保険)の解約と同時に自賠責保険も解約する場合は、解約に際して廃車を確認するための「各種証明書類」が必要となりますので注意してください。

森田 直子

保険ジャーナリスト。保険・金融分野専門の執筆家で、庶民感覚のわかりや すい文体に定評がある。保険WEBサイト、保険会社ご契約のしおり、業界紙 連載、書籍など執筆実績多数。大学講師や業界内外での講演など幅広く活動。 保険業界メールマガジンinswatch発行人。