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【2019夏】食費を今すぐ節約する3つの方法をFPが指南!

食費を節約したいと思ってもなかなか簡単にはできないもの。毎日の食事は欠かせないものですから大幅な節約は難しいですが、3つのステップで浪費を防げます。今日からできる食費の節約方法を解説します。

目次

■年収や世代ごとの食費の平均はいくら?

食費の節約を考えたときに、そもそも我が家の食費にかかっている金額が多いのか少ないのかは、最も気になるところです。まずは、二人以上の家庭を年代や年収に分けて、食費にかかる平均金額を見てみましょう(図表1)

●年収が高いほど食費は高い
総務省の「家計調査」によると、年収が高い世帯ほど食費が高いようです。図表1では年収別に月間の支出と、そのうち食料への支出と外食費の内訳を示しています。年収が高いほど、生活費全体も食料への支出も高いことがわかります。

[図表1]
年収別 月間の支出と食費の占める割合(単位:円)

図表2は食費の内訳を世帯年収ごとに表したものです。生活費に占める食費の割合を「エンゲル係数」といいます。エンゲル係数が高いほど家計における食費の負担が重いことを意味しますが、年収600万円台までの世帯ではエンゲル係数が約26%です。食費が家計の4分の1以上を占めています。
これに対して、年収1,000万円以上の世帯では約22%です。年収が高い世帯ほど食費の金額は高いものの、家計に対する負担が軽いことがわかります。

●年収による差が小さい穀類、差が大きい外食費
食費の内訳をみると、穀類や乳卵類の支出は年収400万円台と1,000万円以上の間で1,300円程度の差です。お米やパンのように主食になる食材は毎日の食事に欠かせないことや、1食あたりの単価がそれほど高くないため、あまり差がないのかもしれません。
あるいは、標準的な生活をするには主食類の食材は月に6,000円~7,000円程度は必要ということでもあるかもしれません。週に1,500円から2,000円弱ですから、実生活を振り返ってみても実態に即した数字ではないでしょうか。食費を節約するとき、月に6,000~7,000円程度なら、お米やパン類、麺類などへの支出をそれ以上にカットする必要はなさそうです。
これに対して、肉類や野菜類の差は約3,000円の開きがあります。1食あたりに必要な食材の単価が穀類に比べて高い水準であることや、食習慣の違いによって差が出るのかもしれません。
もうひとつ、年収による大きな差が見られるのが外食費です。年収400万円台までの世帯では1万円に満たないのに対して、年収1,000万円以上の世帯では約2.3万円と、2倍以上の差があります。収入にゆとりのある世帯ほど、外食の頻度や一度に使う支出の金額が多いのかもしれません。
もし、自分の年収と同じ年収区分での外食費の平均よりも、自分が使っている外食費が大幅に高ければ、使いすぎの可能性があります。共働きの家庭など、ライフスタイルによって外食費は個人差が大きいものですが、高すぎるようなら見直しを検討してもよさそうです。

[図表2] 
年収区分別 食費の1カ月平均額内訳

●年代別にみた食費の平均
食費へのお金のかけ方は、年代によっても異なります。図表3をみると、世帯主が30歳未満の世帯では1カ月の食費の平均額が約5万円であるのに対して、40歳代では8万円近くにのぼります。50歳代以降は年代が高くなるにつれ食費が少ない傾向が見られます。
子どもがいる家庭では、40歳代は子どもが食べ盛りの時期で、食費の負担がかかりやすいのかもしれません。内訳を見ても、40歳代では他の年代に比べて穀類と肉類の支出が高いことがわかります。また、外食の支出が多いようです。

[図表3]
世帯主の年代別 食費種類ごとの平均額


このように、食費には年収や年代による違いがあります。標準的な暮らしをしているつもりでも、特定の年代ではどうしても食費がかかりがちになることもあるでしょう。もし、わが家の食費がかさんでいて悩んでいる人は、まずは同じくらいの年収水準や同じ年代の平均値と比べてどうかを確認してみましょう。平均値とそれほど変わらなければ、必ずしも使いすぎではないと考えてもよいでしょう。
もし、平均に比べて大幅に食費がかかっているのなら、どこかに使いすぎが隠れているかもしれません。図表2,3の食費の内訳と、わが家の食費の内訳をひとつひとつ比べてみると、何が使いすぎの元凶かがわかるのではないでしょうか。
何に使っているのかがわからない、平均と比べて大幅に多い費目はないけれど、全体的に食費が高いというときは、食材の買い方に問題があるかもしれません。そんなときには、想定以上に食費の出費が出ていかないしくみを作ってはいかがでしょうか。
ムダ遣いを防ぐには、使う金額をあらかじめ決めておくことです。つまり、予算を決めておくことです。
予算はまず、食費全体で決めましょう。日頃からわが家の食費にいくらかかっているかを把握していれば、それをもとに予算を決めて構いません。上述の平均額を気にせずに、わが家にとって現実的な水準で予算を設定しましょう。毎月の食費にいくらかかっているのかがわからなければ、平均をもとに設定してもよいでしょう。

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■食費を節約する3つの方法

食費の予算が決まったら、今度はその予算内でやりくりするしくみを作ります。
そこで、食費を節約し、予算内におさめるコツを3つ解説します。

【食費を節約する方法その1 まとめ買いする】
食費をムダ遣いしないためにまとめ買いをしている人は少なくないでしょう。買い物に行く回数を減らすこと、また1週間分など先の予定を考えながら買うことで、計画的に必要なものだけを買えます。

●まとめ買いの日と予備日を決める
まとめ買いは1週間に1回、1週間分の食材を買う人が多いのではないでしょうか。1週間分の食事の献立やレシピを先に決めて、そのために必要な食材をまとめて買うことで、1週間後までは買い物をせずに済むはずです。
ただ、家族が多い、子どもが食べ盛りなどなら、1週間後にまだ食材が足りているかを予測するのは難しいもの。1週間分の食事の献立を考えておくのも実際には難しく、週の途中でちょこちょこと買い足してしまうことがあるかもしれません。そうすると、結局食費が予算通りにおさまらないことも。
そこで、1週間の買い物の回数をはじめから週2回にしてはいかがでしょうか。1回目は「メインのまとめ買い」をして、2回目を「予備日」にするのです。
メインの日は、1週間に必要と想定した食材を買います。ここで大事なのは、余分に買わないことです。1週間に必要な量ピッタリくらいを想定して買います。「1週間後に足りなくなったらどうしよう」と思うとつい多めに買いたくなりますが、必要最低限にとどめましょう。
節約のためにまとめ買いをしても、逆にムダ遣いになってしまうケースがよくありますが、これは1週間分の食材を買うつもりがそれ以上に買ってしまうためです。
もし、まとめ買いをした食材が底をつきそうなら、予備日に足りない食材を買い足します。そうすることで、まとめ買いをする日に多めに買ってしまうのを防げるはずです。
重要なのは、原則として予備日を2回以上に増やさないことです。食材が足りないからとその都度買い物に行くと、つい他のものまで手を伸ばしたくなってしまいます。ムダなものを買わないために、原則としては買い足しは1回と決めておくと、「本当に必要なものだけを買う」意識をもって買い物ができます。

●適量をまとめ買いすることで節約できる
節約のためにまとめ買いをしても、買いすぎてしまっては節約になりません。食材を食べないうちに腐らせてしまう、食べきれずに捨ててしまうなどを繰り返していると、ムダ遣いが常態化し、食費がかさんでしまいます。まとめ買いをメインの日と予備日に分けて、買いすぎないように心がけると、まとめ買いの効果が出やすくなるのではないでしょうか。
消費者庁のまとめによると、日本では本来食べられるのに捨てられる「食品ロス」の半分は家庭から出たものだそうです。また国民一人当たりの食品ロスは年間51kgに相当するそう。買いすぎずに食べられる量だけ買うことは、食費の節約にも食品ロスの抑制にもつながりますね。

●1週間の買い物の予算は2回分にわける
食材のまとめ買いにあてる1週間の予算は、メインの日のための予算と予備日のための予算にあらかじめ分けておきましょう。たとえば、予算のうち7割はまとめ買いのメインの日、3割は予備日に使うと決めておくと、計画的に買い物ができます。
もし1週間の食費の予算が1万円だったとしたら、メインの日は支出を7,000円以内に抑え、残りの3,000円は予備費として残しておきます。1週間の途中で食材が足りなくなりそうなら予備日に買い足しますが、予備費の3,000円以内におさめるようにします。
このように2回に分けて予算を使うことで、計画的にお金を使えますし、1週間分の食材が足りるかどうかの心配も減ります。またメインのまとめ買いだけで1週間の食材が足りれば、残った予算を次の週へ繰り越します。繰越を続けていれば、やがて貯金になるかもしれません。

[図表4]

【食費を節約する方法その2 食費用の財布をわける・袋分けする】
食費を予算内に抑えるには、食費用の財布を作り、他の支出とわけて管理しておくのもよいでしょう。1カ月の初めに予算を食費用の財布に移して、食材の買い出しに行くときにはその財布を持って行きます。原則として、その財布に入っているお金では食材や飲み物などだけを買うようにしておけば、食費が予算内におさまっているかが見えやすくなります。
スーパーやコンビニエンスストアなどでの買い物では、食材とそれ以外のものを同時に買うことがありますが、ティッシュや洗剤など数百円程度のものなら、食費に含めてしまっても構いません。やむを得ず高額なものを買ったときは、その分の現金を食費用の財布に戻しておきましょう。

●袋わけで管理するのも効果的
財布ではなく「袋分け」にしておくのもよい方法です。袋分けとは、費目ごとの封筒を用意して、それぞれの封筒に費目ごとの予算額の現金を入れておく家計管理法です。お金を使うときには、その封筒から取り出して使います。残高がなくなればそれ以上買い物できないので、ムダ遣いを防げます。
袋分けをすることで、今月にあとどれくらい使えるかが一目瞭然です。初めに入れた金額と現在の残額を比べれば、今までに使った金額の累計もわかります。そして財布と違うのは、封筒に書き込めること。使った金額や残額などを表に書いておけば、袋を開けてみなくてもすぐにわかります。

●食費専用の電子マネーを作る
日頃買い物をするスーパーやコンビニが電子マネーに対応しているなら、食費専用の電子マネーを作る方法もあります。
1カ月の食費の予算額を月初にチャージして、食材を買うときだけその電子マネーで買い物をします。初めに1カ月分チャージすれば、買い物をするたびに財布や封筒から現金を取り出す手間がかかりません。財布や袋分けと同じように、残高がなくなればそれ以上買い物できないので、ムダ遣いを防げます。
電子マネーの種類によっては、利用履歴のデータをウェブ上で閲覧できたり、データを家計簿アプリに連携できたりします。家計簿を自分で記録しなくても自動的に入力してくれるアプリもありますので、効率的に節約も家計管理もできそうです。

【食費を節約する方法その3 外食費の予算をわける】
食費全体の予算を決めることは大事ですが、そのうち外食費の予算を別途で設定するのも食費の節約に効果的です。
上記の図表2,3をみると、外食費は食費の中で最も多くを占めています。一度の食事1人分だけで数百円から数千円になる外食費は、自炊するための食材購入費よりも単価が高額なため、月に数回程度の外食でもすぐにふくらみがちです。
同じ食費の中でお金の規模感が異なるので、予算を分けておくと家計管理をしやすくなります。3,000円を節約しようとしたとき、牛乳や卵など食材の購入費を3,000円分節約するのと、飲みに行くのを1回休んで3,000円節約するのでは、かかる労力が大きく違うはずです。食費の節約をするなら、まずは外食費の節約に取り組むと効果が出るケースが多いです。

家計の悩みをファイナンシャルプランナーに相談する

■まずは目標1割カット!食費節約に便利な家計簿

食費の予算を決めて、その範囲でおさまるように買い物のルールを決めたら、あとはルール通りに買い物をするだけです。

●食費節約にはやはり家計簿
しかし食材は毎日の生活に欠かせませんから、食費の節約をずっと継続するには家計管理も継続していなければなりません。今月は節約できても、来月に浪費してしまえば家計改善の効果はあまりありません。途中で挫折せずに節約を続けるには、できるだけ手間なく長続きする方法で家計管理をしたいもの。そこで便利なのが家計簿です。
ただ、家計簿をつけるのが苦手な人がいるかもしれません。細かい費目に分けて記入するのが面倒と感じる人もいるかもしれません。
そんなときには、おおまかに記録しましょう。たとえば1)食材購入費(肉、野菜、卵、乳製品など)、2)主食・調味料、3)外食・し好品の3つにわけて、それぞれの合計金額だけを記入するなどです。これだけでも、わが家は外食が多くて食費がかさんでいるのか? または肉や魚など食材をたくさん買っているのか? など、食費の使い方の癖が見えてきます。

家計簿は、あまりに細かくしすぎると長続きしません。おおまかでも良いので、自分が管理しやすい分類をきめて、家計簿につけてみてはいかがでしょうか。

●家計管理を効率的にできる家計簿アプリ
上記のように食材の項目を3つに分類してまとめて記録すると、細かい項目ごとに家計簿を記入しなくても出費の傾向がわかるはずです。ただ、毎回の買い物のレシートをもとに項目を分類したり、分類ごとに合計金額を計算するのは面倒でもあります。
そこで、入力や計算の手間を省けるのが、パソコンやスマホでつけられる家計簿アプリです。スマートフォンのカメラ機能でレシートを撮影するだけで、自動で家計簿入力できる、入力した項目を自動で集計してくれる機能がついているものがあります。さらに、数字をグラフ化してわかりやすく表示できるものもあります。

●まずは食費1割カットを目指そう
ここまでおもに3つの食費の節約方法をご説明しましたが、いずれの方法でも、節約を成功するには無理をしないことがとても大切です。特に食費は、毎日の生活に欠かせないものですから、当然ながらゼロにすることは不可能です。どんなにがんばってもこれ以上下げられない水準がありますから、いきなり大幅にカットすることは目指さなくて構いません。
いま、食費の節約をしようと思っている人は、まずは食費1割カットを目指してみてはいかがでしょうか。今まで食費が5万円だった世帯なら、目標額は4.5万円です。小さな金額でも節約できれば、節約ができたという自信につながります。それに、節約分を貯蓄できれば、長期的にはまとまったお金になるかもしれません。
ただし、すでにいろいろな節約方法を実践してしまっているに人は、これ以上節約するのが無理なケースがあります。わが家の場合は食費を使いすぎなのか?を確認し、できることから節約に取り組みたいですね。ファイナンシャル・プランナー(FP)は、個別の家計診断をしたり、具体的に食費のどこをどのように改善すればよいかを相談したり、さらには食費だけでなく生活費全体を節約したいという相談をしたりもできますよ。

※本ページに記載されている情報は2019年6月20日時点のものです

【参考文献】
■総務省「家計調査 年報 二人以上の世帯(勤労者世帯)(2018年)」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/index.html
■消費者庁「食品ロス削減関係参考資料」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/efforts/pdf/efforts_180628_0001.pdf

監修:マネーステップオフィス株式会社

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