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一人暮らしの生活費、内訳は?FPがあなたのムダをチェックします

「一人暮らしの生活費、私って、お金かけ過ぎ?」こんな疑問を持つ人のために、生活費の平均値や内訳別の割合を参考に、生活費の見直しや予算のシミュレーションで家計を管理する方法と、将来も安心して生活するために老後資金を準備する方法を考えます。

目次

■一人暮らしの生活費、私のかけ方は大丈夫?

「私の生活費って、これで大丈夫なの? お金をかけ過ぎていない?」
とりあえず生活はできているけれども、将来もちゃんと暮らしていけるのか不安…。そんな心配をしている人も少なくないのではないでしょうか。将来も安心して生活していくために、生活費のかけ方に無駄があれば早いうちに見直しておきたいですよね。自分の生活費はお金をかけ過ぎていないか。これをチェックするには、同じような年代の人がかけている生活費の平均と比べてみるといいですよ。ここで、単身世帯で仕事をしている人が1ヶ月にどれくらい生活費をかけているのか、その内訳を見てみましょう。

この表の「消費支出」が食費や光熱費、家賃などの生活費のこと。「その他の消費支出」は美容院や交際費などにかけたお金になります。この消費支出とその他の消費支出を足した額が、毎月の生活費として出ていくお金の平均値と考えていいでしょう。
この表から読み取ると、単身で勤労者世帯の34歳までの女性の場合は181,310円、35歳~59歳までの女性の場合は228,099円が平均的な生活費となります。
女性の平均値から消費支出の内訳を見てみると、食料が約34,000円、住居(家賃など)は約27,000円、光熱・水道(電気、ガス、水道)は約10,000円、家具・家事用品(日用品など)は約4,000円、被服及び履物(衣服や靴、クリーニング代など)は約9,000円、保健医療(医療費や薬代など)は約7,000円、交通・通信(交通費や携帯電話、インターネットなどの費用)は約26,000円、教育娯楽(習い事や書籍代など)は約19,000円、諸雑費(美容院などの費用)は約14,000円、交際費は約15,000円です。
それぞれの値をあなたの場合と比べてみましょう。使っている額が同じくらいなら、平均的なお金のかけ方をしているということです。ただし、平均の値を大きく上回っている場合は、生活費のかけ方に改善の余地があるかもしれません。1ヶ月間で何にどれくらいのお金を使っているかを書き出して、無駄なお金を使っていないかチェックしてみましょう。

■徹底的に無駄な出費をなくす!生活費の見直しポイント

「どうやら私は生活費を使い過ぎているみたい」一人暮らしをする同年代の人の平均的な生活費と比べて、自分はお金を使い過ぎていると感じたら、すぐに生活費の使い方を見直してみましょう。ここでは支出が比較的多くなりやすい費目をピックアップし、その見直しポイントを考えていきます。

・食費の見直しポイント
食費がかかり過ぎているとき、自炊をしたり、お弁当を持参して外食の機会を減らしたり、あるいはコンビニなどでおやつを衝動買いするのを控えるといいですね。とはいっても、たまには大好きなスイーツを味わったり、話題のレストランに出かけたりしたいですよね。ときには食べたいものを味わうのもいいと思います。
実はほかにも食費の使い方を見直せる方法があります。それは、食材の使い切りです。買った食材を無駄せず、消費期限や賞味期限を意識しながら、週に一度は在庫している食材で料理をしてみましょう。
食材を使い切るために、大事なことがあります。それは、冷蔵庫や冷凍庫の中、戸棚など食材を保管しているところを整理しておくことです。ひと目で在庫がわかる状態にしておくのが整理のコツ。その際、消費期限が近づいているものがあれば、手前に置くようにして早く使い切りましょう。
また、一人暮らしの場合、買い物のしかたと食材の保存のしかたにも工夫が必要です。最近のスーパーマーケットでは一人暮らしの人向けに小分けで売る店が増えてきました。とはいえ、一人では食べきれない量で売られていることもあります。そんなとき、一度に食べきれないものは冷凍保存がおすすめです。インターネットで検索すれば、食材ごとに冷凍保存の方法が掲載されています。冷凍する食材は保存袋に入れて、冷凍した日と内容を書いておきましょう。また、冷凍庫では保存袋を立てて収納しておくと、何が入っているのかわかりやすいのでおすすめです。

・光熱費の見直しポイント
光熱費は生活習慣に影響されやすいものです。特に冷暖房の温度設定は電気代を左右します。冷房は28℃、暖房は20℃を目安に温度を設定しましょう。扇風機を使って風を循環させれば、快適な室温を保てます。また、風呂でのシャワーの使い方はガス代と水道代に関わってきます。シャワーは流しっぱなしにせず、こまめに止めながら使うようにしましょう。シャワーヘッドを「節水タイプ」にすると、ガス代、水道代を抑えることができます。ほかにも、料理の際は保温調理器や圧力鍋を活用すれば、短時間でガス代を節約しながら調理ができます
光熱費の節約でぜひ検討したいことがあります。それは、電気と都市ガスの自由化による料金プランを利用することです。電力会社、ガス会社が電気とガスをセットにした料金プランを出しています。また、インターネットプロバイダーや携帯電話会社では、電気やガスの小売りをしているところがあります。どの会社も電気代やガス代が安くなるプランを出しているので、検討してみてもよいでしょう。その際、現在の電気代やガス代が安くなるのか、シミュレーションしてみることをおすすめします。電気・ガスの小売会社のホームページでシミュレーションできます。また、電気やガス以外のサービスもチェックして、自分にも使えてオトクになるサービスがあるかを見極めるのも大事なポイントです。

・通信費の見直しポイント
通信費の中で特にお金がかかりやすいものといえば、スマートフォンの月額利用料です。料金プランは複雑でわかりにくいため、最初に契約したプランを利用し続けることも少なくありません。けれども、自分のライフスタイルに合ったプランに変更することで、通信費を抑えることができます。そこで、ぜひ確認しておきたいことが2点あります。1つは、1ヶ月にどれくらい電話で話す機会があるのか、もう1つは、動画の視聴、アプリやSNSの利用、Webサイトの閲覧など、1ヶ月でどれくらいのデータ通信を利用するかという点です。通話とデータ通信の利用状況に合った料金プランを選べば、通信費に抑えることができます。携帯電話ショップで今よりも安くなるプランはないか相談してみるとよいでしょう。
また、格安SIMを利用して通信費を下げる方法もあります。ただ、大手携帯電話会社と比べると通信速度が落ちたり、通話料金が高くなったりすることがある点は頭に入れておきたいです。格安SIMは多くの会社からさまざまなプランが出ていますので、プラン内容をじっくり検討してみましょう。
通信費を下げるのに忘れてはならないのが、Wi-Fi環境をどうするかということです。自宅でインターネットを使うとき、Wi-Fiであればデータ通信料がかからないので、スマートフォンの月額利用料を抑えられます。ただし、別途光回線などの月額利用料や回線工事費がかかります。けれども利用している携帯電話会社が提供する光回線サービスを利用すれば、セット割引が利用できます。あるいは、モバイルルーターを利用するのもよいでしょう。回線工事費がかからず、光回線よりも少し安く利用できるものもあります。しかし、光回線よりは通信速度が遅くなる場合があるかもしれません。いずれにせよサービス内容を吟味して、いちばんオトクになる方法を選びましょう。

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■生活を守るために家計を上手く管理する方法

あなたは今、どのように家計を管理していますか? 生活費の中から無駄な支出をなくすためには、何にどれくらいのお金を使っているのか、毎月のお金の流れを把握しておく必要があります。そのために役立つ方法は、予算を立てることと、家計簿をつけることです。毎月予算を立てて、その範囲内で生活していけば、家計が赤字になることはありません。なので、毎月給料日に予算を立てることを習慣化してみてください。

予算の立て方ですが、最初にみた「単身・勤労者世帯 1ヶ月の生活費」を参考にシミュレーションしてみましょう。光熱費は検針票があるので、支払う額はわかりますね。その他、家賃や習い事の月謝、保険料など事前に金額のわかるものはその額を、食費や家庭用品、被服費、交際費などは「単身・勤労者世帯」の金額を参考に割り振ってみるとよいでしょう。
家計調査「単身・勤労者世帯 1ヶ月の生活費」のうち、消費支出の内訳を構成比で表してみましたので、予算をシミュレーションする際の参考にしてみてください。

【34歳までの女性の場合】
食料(21%)、住居(21%)、光熱・水道(5%)、家具・家事用品(2%)、被服及び履物(6%)、保健医療(3%)、交通・通信(14%)、教育娯楽(13%)、諸雑費や交際費などのその他の消費支出(15%)

【35歳~59歳までの女性の場合】
食料(19%)、住居(14%)、光熱・水道(7%)、家具・家事用品(3%)、被服及び履物(5%)、保健医療(5%)、交通・通信(17%)、教育娯楽(10%)、諸雑費や交際費などを含むその他の消費支出(20%)

慣れてきたら、自分に最適な配分に変えていきましょう。
予算を立てるときのコツは、まず貯金額を差し引いてから、残りのお金を各費目に割り振ること。そうしないと、毎月の貯金ができなくなります。基本は先取り貯蓄です。
家計簿ですが、おすすめは「家計簿アプリ」です。なぜなら、レシートを撮影すれば記帳できたり、銀行口座やクレジットカードと連携できたりするものがあり、家計簿をつける作業がとても楽になるからです。気軽に記帳でき、予算立てもできて、家計分析もできるのでおすすめです。
また、エクセルで家計簿を作成するほか、市販のものを利用してもいいでしょう。手帳やノートに毎日の支出を記入していくのもいいですね。どんな方法でもいいので、継続して家計簿をつけていきましょう。
ただし、家計簿はつけただけで満足してはいけません。集計して予算通りにやりくりできたかをチェック、予算オーバーした場合はその理由をピックアップしておくことが大事です。こうして毎月お金と向き合うことで、自分なりのやりくり法が身につき、無駄な支出を抑えられるようになります。毎月予算を立ててお金の使い方をシミュレーションしながら、あなたにとって最適な生活費のやりくりを実践していきましょう。

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■老後資金はどうやって準備するのがいい?

一人暮らしをしていると、不安になるのが老後資金です。どれくらいの年金がもらえるのかが不透明なので、老後資金のために準備しておくべき金額がわからないのが正直なところでしょう。とはいえ、何も準備しないで老後を迎えるのは避けたいものです。今のうちから、できることはやっておきたいですね。そこで、ここでは老後資金を準備するのにおすすめの方法を考えます。

・どれくらいの年金がもらえるの?
「年金って、どれくらいもらえるものなの?」それを知ることができるのが、誕生月になると日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」です。これまでの国民年金と厚生年金の加入期間と納めた年金納付額、これまで納付した保険料に基づいた年金額(年金としてもらえる額)が記載されています。50歳未満の人は、これまでの加入実績から「試算」した年金額が記載されているので、「ちょっと少ないかな?」と思われるかもしれません。50歳未満の人の場合、これから先の働き方によっては年金額が変わる可能性があるかもしれないため、現時点での納付額から試算した年金額が記載されているのです。とはいえご安心ください。これから先も保険料を納めていくことで年金額は記載額よりも増えていく見込みです。50歳以上の人の場合は、記載されているのはおおよその年金額になります。
ねんきん定期便は年に一度しかもらえませんが、日本年金機構のホームページにある「ねんきんネット」に登録すれば、誕生月に関係なく24時間いつでも自分の年金について確認することができます。最新の年金加入記録により受給できる年金見込額の試算ができるのが特徴です。登録方法は日本年金機構のホームページで確認してください。

・老後資金を準備するのに最適な方法とは?
老後資金を準備するためには、継続的にコツコツと貯金を続けていく必要があります。確実に貯金をしていくには、毎月自動的に貯金を続けられるしくみがあれば便利ですよね。そこで自動的に老後資金を貯められる方法をお教えしましょう。

・個人型確定拠出年金「iDeCo」
老後資金を準備するのにおすすめなのが、個人型確定拠出年金です。イデコという名前で知られています。これは、いわゆる老後資金のための自分年金の制度。自分で掛金を払い、自分で運用方法を決めます。
イデコの大きな特徴は、下記の通りです。

(1)掛金全額が所得控除になる
(2)運用益は非課税になる
(3)将来年金か一時金で受け取るときも税金が優遇される

掛金は5,000円から1,000円単位で自由に設定することができます。その際、掛金の限度額が決まっています。下記の表をご覧ください。

税金の優遇を受けながら、自分の収入やライフスタイルに合わせて掛金を設定できるのは、うれしいところです。また、掛金の1年分をまとめて支払うこともできるので、ボーナス時にまとめて払い込むのもいいかもしれません。運用する商品によっては元本割れすることもある点は留意しておきたいです。とはいえ、定期預金や保険など元本保証型の商品もありますので、金融機関で確認するとよいでしょう。
イデコの注意点は、掛金の払い込みは60歳までで、60歳から年金もしくは一時金を受け取る場合は、10年以上加入している必要があることです。つまり、60歳で年金資産を受け取りたいのであれば、50歳までに加入しなければいけないということ。加入時期が50歳を過ぎてしまったら、加入期間に応じて受け取り可能な年齢が繰り下げになります。また、イデコは加入時、運用期間中に口座管理手数料として別途コストがかかります。ネット銀行は比較的手数料が安価なので、いくつかの金融機関を比較してみるといいですね。
イデコの最大の注意点は、60歳まで解約ができないことです。解約できないことはデメリットに思えるかもしれませんが、見方を変えれば、大事な老後資金がほかのことに使われず守り通せるということ。なのでメリットととらえて、老後資金の準備として活用してはいかがでしょうか。その際は、通常の貯金とのバランスを考えながら、無理のない範囲内で老後資金の貯め方を検討してみましょう。
一人暮らしをするあなたの生活費は平均とくらべていかがでしたか? 今回は家計の見直しポイントや家計管理の方法もお伝えしましたので、参考にしてみてくださいね。もし生活費のやりくりがどうしてもうまくいかない、あるいは老後資金の準備についてもっと知りたいというときは、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談されてはいかがでしょうか。
※本ページに記載されている情報は2019年6月24日時点のものです。

【参考文献】
総務省 家計調査 家計収支編 2018年 第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330024&stat_infid=000031828536&result_back=1&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3%3Acycle
総務省 家計調査 家計収支編 2018年 第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&stat_infid=000031795518&result_back=1
日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/
iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/

前佛 朋子 (ぜんぶつ ともこ)

ファイナンシャル・プランナー <AFP>、ライター、整理収納アドバイザー 10年超ライターとしてメルマガやWebコラムなどを執筆。自分の専門分野を持とうとファイナンシャル・プランナーの資格を取得。お金とモノの持ち方にはつながりがあることに気づき、整理収納アドバイザー1級を取得。お金だけでなく暮らし全体の整え方を伝授するべく活動中。お金や暮らしの整理、家計見直し、ライフプランのほか、自らの経験から遠距離介護の相談も行う。