【FPに公開相談】育休中で収入ダウンも子どもにはお金をかけたい! 30代の新米ママが目指すべきマネー計画とは? | リクルートの保険比較サイト【保険チャンネル】

【FPに公開相談】育休中で収入ダウンも子どもにはお金をかけたい! 30代の新米ママが目指すべきマネー計画とは?


【FPに公開相談】育休中で収入ダウンも子どもにはお金をかけたい! 30代の新米ママが目指すべきマネー計画とは?

大きなライフイベントが集中しがちな30代。結婚、出産、子育てなど、何かとお金が掛かるものばかりです。今回の相談者鈴木さん(仮名・35歳)も、ここ数年で大きな出費が続いているそうといいます。現在、育休中とあって夫(39歳)の収入だけでを柱に家計をやり繰りしており、なかなか貯蓄ができないことが悩みの種。子どもの将来、夫婦の老後など、どれくらいお金が必要なのか分からないまま漠然とした不安を抱えています。
そんな鈴木さんのマネー計画をサポートしてくれるのは、保険や資産運用にまつわるセミナーや書籍の執筆も手掛けるファイナンシャルプランナー・中村智典さん。ライフプランの立て方に精通したスペシャリストが鈴木さんのお悩みを解決に導きます!

掲載日:2018年10月24日

家計に余裕があるからこそ、貯められるときにしっかり貯める! 老後の資金対策は保険でカバー

家計に余裕があるからこそ、貯められるときにしっかり貯める! 老後の資金対策は保険でカバー

<相談者・鈴木さんのマネー事情>

夫婦で同じ旅行会社に勤務する共働き家庭の鈴木さん。現在は結婚4年目で、妻の鈴木さんは育休取得中。夫の収入(手取り28万円)で生活しています。夫の年収は750万円で、育休が明けて妻が職場復帰すれば夫婦あわせておよそ1400万円近くの収入に。毎月15万円の住宅ローンが大きな支出ですが、「家計にはゆとりがある方です」と話します。一方で、貯蓄は500万円と収入に照らし合わせると少なめ。「プチ贅沢がチリツモった結果」と分析している模様。目下の関心事は、保険への加入をどうするか。情報を収集するも、保険の種類があり過ぎて困惑したまま、契約できずにいるそうです。

……という現状をふまえ、中村さんのマネー診断はいかに?

FP中村さん(以下、中村):鈴木さんの世帯年収を考えると、貯蓄500万円は少なめかもしれませんね。

相談者鈴木さん(以下、鈴木):そうですよね。結婚して4年ほどですが、結婚式や出産のライフイベントが続いたので、おそらく年間200万円くらい余分な出費がかさんでしまった結果かなと思います。それがなければ今頃は1300万円くらい貯められていたかも……。いまも子どものことを想って割高な無農薬野菜で離乳食を作ったり、抱っこ紐とかも買い替えたりと、ちょっとした贅沢をしてしまうんですよね。

中村:いま育休を取られていますし、家計的にも不安になってしまいますよね。でも、きっと鈴木さんにとっては、お子さんのことを一番に考えた出費なはず。考え方ひとつですが、「いまこの瞬間しかない」と思えばそれは浪費ではなく投資ではないでしょうか。

鈴木:そうかもしれません。でも、出産前は子どもにこんなにお金をかけてしまうなんて、思ってもみませんでした。子どもの成長をおさめるためにビデオカメラを買ったり、ベビー服も高くてもおしゃれなものを選んでみたり。子どもは私立の中高一貫校に通わせたいのですが、こんなんで大丈夫かなと……。

中村:そうですね。育休が明ける1年後からその先10年くらいは「お金を貯めやすい時期」に突入します。もしかしたら、お子さんの習い事もお考えかもしれませんが、大きなライフイベントはしばらくないので、小学校卒業までが貯めどきだと思います。

鈴木:ちなみに、いま月々の掛け金が2万円の学資保険に入っているのですが、これはこのまま加入を継続しても良いものでしょうか?

中村:いいと思います。中学から私立の場合は、高校卒業までに教育資金が1000万円必要だと言われています。学資保険の魅力は“貯蓄性”です。とはいえ、教育資金すべてを学資保険でカバーできるわけではありませんので、学資保険だけでなく、貯金も含めて資産形成をしていくことも考えた方がいいと思います。

鈴木:なるほど。

中村:いま足りないところがどこかというと、リスク管理です。具体的には、「老後の資金」「死亡保障」です。

鈴木:「老後の資金」ですが、やはり年金だけだと厳しいですかね?

中村:厳しいと思います。65歳から満額出ることになりますが、いまの利率で国民年金と厚生年金の合計支払額を計算しても、ご夫婦あわせて月36万円です。ただ、今後ますます進む高齢化と働き世代の人口減少を踏まえると、将来的にそこから2割から4割カットが予想されます。医療費が増えたり、寿命が長くなったりすることを考えると、年金だけでは万全とは言えないと思います。

鈴木:それは厳しいですね……。

中村:ただ、ご夫婦で定年まで働いたとすると、いまから65歳までに2億円ほど稼げる計算になります。そこから、老後の生活費に相当する額は充分捻出できると思います。

鈴木:老後はローンの返済も終わりますし、たぶん月36万円あったら余裕だと思うんですよね。ただ、4割カットとなると毎月15万円くらい足りなくなりますよね。65歳から85歳まで生きたとして、大体3600万円くらい貯めておけば安心かな……。

中村:お二人の年収ですと、年間120万円貯蓄できれば、30年で3600万円達成できます。ただ、保険を活用すればお得に貯蓄をすることも可能です。たとえば、掛け捨てではなく65歳までに払込む貯蓄型の終身保険がおすすめです。保険料の払込期間を過ぎれば解約返戻金が増えるので、投資未満・定期貯金以上くらいの心持ちで加入を検討されてもいいかもしれません。さらに、掛け金を月々支払うのではなく年払いでまとめて支払うことで、保険料が2%ほど安くなります。クレジットカード払いできる保険もあるので、ダブルでポイントを貯めることができますよ。掛け金も月々2万円ほどで、死亡保障1000万円に設定しておけば、万が一のときの備えにもなります。

鈴木:保険料のお得な支払い方なんて、はじめて知りました。

中村:あとは、老後に毎月定額支払われるタイプの保険「個人年金保険」は生命保険料控除が摘要できるのでおすすめです。会社員は節税の手段は限られているのですが、年間5万6,000円以上の保険料で住民税が一律2万8,000円、年間8万円以上の保険料を払い込んでいれば、一律4万円の所得税の控除を受けることが出来ます。

子どもが成人するまでの死亡リスクは「収入保障」の保険で手厚く

子どもが成人するまでの心配は「死亡保障」と「収入保障」の保険で手厚く

中村:では、続いて「死亡保障」について考えていきましょう。もし、ご主人に万が一のことがあったら遺族年金はどれくらいもらえるかご存知でしょうか?

鈴木:すみません、分からないですね……。

ほとんどの人は知らないので、大丈夫です!遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」の2パターンあって、亡くなられた方の年金の納付状況や所得などによって受け取れる額面も変わってきます。鈴木さんの場合、月額の平均報酬が50万円ですのでお子さんが18歳になるまでにご主人が死亡したとすると、厚生年金と遺族基礎年金と遺族厚生年金あわせて月13万6000円ほど支給される計算になります。この金額、いかがですか?

鈴木:それくらいが妥当なのかなと。

中村:マンションはご主人の名義だと思うので、ローンはなくなるとして、いま手取り月28万円の暮らしに照らし合わせると、およそ15万円減少することになります。この減少分を保険で補えれば、お子さんと一緒に生きるために必死になって働かなくても、精神的にゆとりがある状態で働けるんじゃないかなと思います。

鈴木:確かにそうですね。私も仕事をしないという選択肢はないので、家計的にすごく苦しくなるとは思いませんが、夫の稼ぎをキープできればかなり安心です。

中村:そこで、おすすめしたいのは「収入保障保険」です。残された家族の生活費などに備える保険になりますので、生命保険に近いのですが、一括で支払われるのではなく、毎月定額で支払われることになります。これは掛け捨てなので、いかに安い保険商品を選ぶかが肝。非喫煙者か、設定したBMI値の基準を下回っているか、性別などで掛け金が違うので、知識が豊富なファイナンシャルプランナーに相談することで、お得な保険商品に出会う確率を高めることができると思います。ご主人が60歳もしくは65歳になる年まで、月15万円受け取れるものでしたら、月5000円くらいで加入できる商品もありますよ。この保険は単に15万円もらえるといったことだけでなく、ご主人様に万が一のことがあった際、鈴木さんが生きる為に働き、仕事でお子様との時間を作ることが難しくなることを防ぎ、お子様と一緒に居てあげられる為のものだと考えてみて下さい。

鈴木:子どもが大学卒業するくらいまでだったら、60歳でもいいかもしれないです。掛け金もそこまで高くないので、家計的にも助かります。

中村:ちなみに、この「収入保障保険」は夫だけではなく妻も加入するべきタイプの保険かなと思っています。住宅ローンが夫名義だとすると、共働きの妻を亡くした場合、父子家庭の暮らしはかなりひっ迫することが予想されます。お子さんがいらっしゃる家庭にとって、「収入保障保険」は心強い保険だと思います。ちなみに、「収入保障保険」ではなく住宅ローンの残額相当分を妻の終身保険で受け取れるようにしておくのも、万が一の時に住宅ローンの心配がなくなるので、ひとつの方法ですね。

鈴木:いろいろな方法があるんですね。ちなみに、医療保険ってどうすればいいですか?

医療保険にがん特約をつけるタイプをおすすめしたいです。どうしても、がんが心配だという場合は、やはりがん保険の保障は手厚いです。ただ、鈴木さんのご家庭の場合、お子さんもまだ小さいので、保険の掛け金は万が一の備えにまわして、医療保険はおさえた方がいいと思います。そうすると、がん保険単独よりも、特約タイプの医療保険の方がお得なんです。また、医療保険は保障額を手厚くすることも大切ですが、まずは幅広く保障を持つことをオススメします。貰える金額の大きさよりも、あらゆる時にも役に立てるような内容にするのがポイントです。

鈴木:なるほど。ちなみに、今回紹介していただいた、「終身保険」「収入保障保険」「個人年金」「医療保険」に加入したとして、月々の保険料はいくらくらいになるでしょうか?

中村:トータルで4万円くらいですね。

鈴木:そこまで高くなくてびっくりしました。

中村:家計的に決して安いとは言えないと思いますが、この4万円のうち「個人年金」と「終身保険」は貯蓄型の保険で、掛け捨てではありません。なかには掛け捨ての保険だけで、4万円くらい支払っている方もいらっしゃいます。ただ、それって本当に必要ですか?と聞かれると、ライフプランに即していないケースがほとんどなので、必要な理由が明確ではない方も多いです。保険会社も商品の種類も多いからこそ悩んでしまいがちですが、保険は長期にわたって支払いが生じるものです。加入前に我々のような中立的な立場のファイナンシャルプランナーにご相談いただいた方が、後悔なく商品を選べると思いますし、加入の入口だけでなく、保険の出口(保険を使用する時、積立金を使う時など)を想定して加入することが大切です。

鈴木:これまで、パンフレットを取り寄せることはありましたが、種類が多くて自分に何が必要か決めきれないまま今日に至ってしまいました。でも、今回のプランニングで何が不足しているのか、将来のリスク管理ふくめて明確になった気がします。もっと早くに相談すれば良かったですが、これからが貯めどきということで、心機一転のつもりで頑張りたいと思います。


取材・文:末吉陽子(やじろべえ)、監修:中村智典(ファイナンシャルプランナー)

中村智典(なかむら とものり)

1978年千葉県船橋市に生まれる。飲食業、接客業を経験し、人と関わりサービスをする仕事に楽しさを覚える。 お客様と永くお付き合いが出来ること、そして多くの人が悩んでいることを解決したいとの想いで、保険業界へ転身。その際自身の金融知識の無さを痛感。勉強と自己投資をした結果、さらにお金の問題を幅広く対応する為に、ファイナンシャル・プランナーになる。 現在では家計の見直し・保険相談・相続対策・住宅ローンなど、多くの相談を日々受け持っている。また一部上場企業と提携し、営業力セミナーやマネーセミナーの講師として全国を飛び回っている。年間セミナー数50回を超え、個別相談でもお客様から多くの信頼を得ている。
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