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【FP監修】一人暮らしの水道代の平均は?すぐできる「水道代の節約方法」も解説

一人暮らしの水道代はいくらが平均なのでしょうか?電気代やガス代とともに、毎月かかる水道光熱費は生活費の負担ですよね。自分の水道代は平均的?水道代の節約方法は?家計の専門家であるFPが、一人暮らしの水道代の平均額や節約術をアドバイスします。

最終更新日:2020年9月29日

目次

一人暮らしの水道代の平均金額

日常生活に水道は欠かせませんよね。でも、一人暮らしをしていると毎月必ず水道代を払うのは意外ときついと感じるかもしれません。

多くの水道局は、水道代の請求を2カ月に1回としているため、1カ月あたりの水道代がいくらなのか把握しづらい、月によって請求があったり・なかったりで、家計の管理がしづらいなどと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

では、一人暮らしの水道代の平均はいくらくらいなのでしょうか?

総務省の家計調査(2019年)によると、一人暮らしの世帯が水道代に支出している平均金額は、1カ月あたり2,120円。これは上下水道を合わせた金額です。

水道代の請求は2カ月に1回の頻度で来るところが多いため、1回の請求額が4,000円程度なら、平均的な使い方ができていると考えてよいでしょう。水道局から発行される使用量の明細を一度確認してみるとよいですね。

・水道代にかかる出費は年齢により違う

水道代は自宅で使う水道の量に応じてかかりますから、在宅時間の長さやライフスタイルによって違いがあるかもしれません。一人暮らし世帯の水道代を年代別に比べてみると、~34歳までが最も低く、60歳以上で高いことがわかります。

また、59歳までの世帯はほとんどが働いている有職者であるのに対して、60歳以上の世帯は働いている人の割合は2割ほどです。このことから、仕事で外にいることが多い現役世帯よりも、高齢世帯では在宅時間が長く、水道の使用量や水道代が多い傾向があるのかもしれません。

ただ、近年は新型コロナウイルス感染症などの影響を受けて、在宅勤務・テレワークが普及してきています。自宅で仕事をする時間が増えて、最近、水道代の請求額が高くなった人もいるかもしれませんね。

<図表1>年齢別 水道代の平均額

・水道代の出費は地域によって違う

住む地域によっても、水道代にかかる金額には違いがあるようです。一人暮らしで働いている人の水道代の平均額を地域別にみると、最も高い北海道・東北(2,109円)と最も低い近畿(1,643円)では500円ほどの差があります。

電気やガスなど、他のインフラにかかる費用も地域で違いがみられますが、水道代の負担も住んでいる環境によって左右されるようです。

<図表2 地域別 1カ月の水道光熱費の平均額>

地域による水道代への出費に差をもたらしている要因のひとつには、水道料金の違いがあるかもしれません。上水道の料金は地域の水道局によって決められています。

家庭用か工業用かなどの用途や口径別に、従量制になっている地域が一般的ですが、地域によっては使用量が多いと単価が高額になるところもあります。

大阪市の調査によると、口径20mmの水道料金の大都市平均は約2,900円ですが、地域によって大きな差があることもわかります。最も単価が低い地域と高い地域では、2倍以上の差があるようです。

<図表3 大都市の水道料金>

出典:大阪市「大阪市の水道料金水準について」より転載
https://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000324310.html

国土交通省のまとめによると、1日1人あたりの生活用水の使用量は四国 (318リットル)で最も多く、北九州(255リットル)で最も少ないそうです。

ここには一般の家庭で使う飲料水、調理、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレなどに使う水のほか、飲食店やデパート、ホテルなどの営業用水、事業所で使う水、公園の噴水や公衆トイレなどの公共用水などが含まれますので、一般家庭の水道代に直接影響するとは限りませんが、各地域での水道料金の設定には、その地域で使われている水の量が影響している可能性も考えられます。

また、各地の水道料金は全国平均でみると年々上昇傾向にもあるそうです。日々の生活で水道をどれくらい使っているか、そしていくら水道代を払っているかを改めて把握して、上手に節約したいですね。

季節による水の使用量の違いはある?

水道代の節約をしようと思っても、どうしても生活上で水が必要なときには無理に使わないわけにはいきません。季節によって、水が多く必要になるときには水道代が多少かかることもあるでしょう。

国土交通省のデータによると、7月から8月の夏の時期にかけては上水道の1人あたりの使用量がわずかに増えるようです。しかし昔に比べて季節変動は顕著でなくなっているそうです。

一人暮らしの人が水道代を節約するときも、夏場に水を使わないように我慢するよりは、季節を問わず、日頃から無理なく節水できるしくみをつくると、効果を期待できるのではないでしょうか。

家の中で最も水を使うのはどこ?

次に、家の中で何に水をたくさん使っているのかをみてみましょう。東京都の調査によると、家庭で多く水を使うのは風呂、トイレ、炊事、洗濯、洗面です。

これは一人暮らし世帯に限ったデータではないので、ライフスタイルによって多少の違いはあると考えられますが、これらで多くの水を使うことは一人暮らしの人でもおおむね共通しているでしょう。

<図表4 家庭での水の使われ方>

上下水道の内訳は?水道料金の確認方法

上記が一般的な傾向ですが、実際に自分が何にどれくらいの水を使っているかは、水道料金の明細でおおむね把握することができます。

水道局から発行される検針票には水道と下水道それぞれの使用量と請求金額が記載されています。下水道はおもにトイレ、上水道はその他の生活で使っている水だと考えられます。

ほとんどの水道局では、水道の検針は2カ月に1回行っているため、水道代の請求も2カ月ごとです。検針票にかかれている水道の使用量を2分の1にすれば、1カ月あたりの使用量がわかります。

東京都水道局によると、1人の世帯の1カ月の水道使用量は平均で8.2立方メートルだそう。自分の検針票と比べてみてはいかがでしょうか。

なお、検針票に書かれている水道使用量は「立方メートル」単位です。もし、今回の使用量が15立方メートルと書かれていたら、1.5万リットル使ったことになります。1カ月あたりにすると7,500リットル、1日に250リットルにあたります。

一部の地域では、紙の検針票のほかにインターネットで検針票の内容やこれまでの水道使用量を確認できるところがあります。過去2~4年間などにさかのぼって照会できるところもありますので、自分の水道の使い方を知る参考にできそうです。

水道代の節約方法:水の使い方を変える

ここまでで自分の水道代や水を使っている場所をイメージできたら、水道代の節約に取り組んでみましょう。

・水を使う時間・回数を減らす

生活の中で最も水を使うシーンで、節水を考えてみましょう。東京都水道局のまとめによると、水道を1分間流した時に出る水の量は約12リットル※です。

水を使うときにできるだけ流しっぱなしにしないように意識すると、節水できるのではないでしょうか。
(※13ミリメートルの胴長水栓で水圧0.1メガパスカル、ハンドル開度が90度の場合)

●お風呂・シャワー
お風呂やシャワーは、生活スタイルにかかわらず日常的に利用しますよね。温かい季節にはシャンプーの間はシャワーを止める、洗面器にためて洗うなどで、シャワーを流す時間を短くできそうです。

顔を洗うときや歯を磨くときも、洗っている最中には一度水を止めて、流すときだけ水栓をひねるとよいのではないでしょうか。

●洗濯
洗濯でも節水できます。運転時の設定によって1回に使う水の量は異なります。洗濯ものの量に対して、設定する水量を多めにしていると、ムダな水を使うことになります。

取扱説明書を確認して、適切な水の量で洗うとよいですね。機種によっては、洗濯物の量に応じて自動的に水量を設定できるものもあります。また、少量の洗濯物をこまめに洗うよりも、数日分をまとめて洗う方が水の量が少なくすむかもしれません。

ほかに、車を持っている人は洗車、自炊する人は食器洗いでも、多くの水を使います。流す時間を短くして、コツコツと節水できるとよいですね。

<図表5 水の使用量の目安>

・節水シャワーヘッドなどの道具を使う

水を使うたびに節水を意識するのが面倒なときは、取り付けるだけで節水できる道具を使う方法があります。

●シャワーヘッド
たとえば、シャワーヘッドには節水効果を期待できるものがあります。浴室のシャワーに取り付けるだけで、流れ出るシャワーの水量を減らすことができます。

減らせる水の量は最大で50%や70%などのものも少なくありませんが、シャワー穴が小さい、数が多いなどにより、水の量は減っても使用感はこれまでと変わらずに快適にシャワーを浴びられるように設計されています。シャワーの手元にスイッチがついていて、水量を調節したり、一時的に水の放出を止めたりできるものもあります。

賃貸アパート、賃貸マンションに一人暮らししていても、退去するときにもともと付いているシャワーヘッドに戻しておけば、多くの浴室についているシャワーヘッドは自由に付け替えできます。

ほとんどは工事などをせずに自分で取り外し、取り付けができます。価格は商品によりますが、ひとつあたり1,000円~3,000円程度で販売されているものが多いです。一度取り付ければ節水効果がずっと続きますので、試してみるのもよいでしょう。

●節水コマ
洗面所などの蛇口が、ひねって水を出すタイプなら、節水コマを取り付ける方法もあります。節水コマは、蛇口の中に取り付けると流れ出る水の量を減らせるものです。東京都水道局によると、最大で50%の節水効果を期待できます。

節水コマを取り付けるには蛇口の上部を一度開いて分解する必要がありますが、工事は不要です。13mmの単水栓用の節水コマは、水道局の営業所で無料でもらえます。レバー式の水栓には取り付けられないため、築年数の浅いアパートやマンションでは使えないことがありますが、自宅に蛇口があれば気軽に取り付けられるのではないでしょうか。

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・水道代の支払い方法を変える

水道代の支払い方法を変えることで節約する方法もあります。おもなものを挙げてみましょう。

●口座振替
水道代の支払い方法は地域の水道局によって異なりますが、一般的には請求書、銀行の口座振替、クレジットカード払いがあります。このうち口座振替は、地域によっては利用すると水道代が割引されます。たとえば東京都では、口座振替で支払うと毎月50円(税別)が割り引かれます。

水道代の請求代金自体は割引されなくても、水道代を口座振替で支払うと、その預金口座で特典を受けられる銀行もあります。

水道だけでなく電気代、ガス代、携帯電話代など公共料金を預金口座から引き落とすように指定すると、ポイントをもらえたり、ATMの時間外手数料が無料になったりするところがあります。水道代を上手に活用して、ほかの出費を節約できますよ。

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●クレジットカード払い
一部の地域では、水道代をクレジットカードで支払うことができます。水道以外と合わせて、クレジットカードで払った1カ月分の代金に応じて、クレジットカードのポイントが貯まります。一般的には利用代金の0.5%分のポイントがつきますが、1%や2%など還元率が高いクレジットカードを選ぶと効果的です。

●インターネットの公共料金払込サービス
インターネットの公共料金払込サービスを利用するのもよいでしょう。ネット上のアカウントにクレジットカードを登録しておくと、毎回の水道代がそのクレジットカードから引き落とされるサービスです。

対応している地域は限られますが、水道代だけでなく、ガス代や住民税、国民健康保険料、自動車税、固定資産税などにも対応しています。このサービス上で支払った代金に対してはクレジットカードのポイントとは別にポイントが貯まり、次の請求時にはポイントで支払うこともできます。

水道代、ガス代、電気代など光熱費が生活費に占める割合

ただ実は、私たちの家計のなかで水道代が生活費に占める割合はあまり大きくありません。一人暮らし世帯で、水道代が生活費全体に占める割合はわずか1.3%にすぎません。年代による違いはあるものの、水道代の負担は電気やガスに比べるとごく一部であることがわかります。

特に水道代が高いと感じるわけでなければ、まずは電気代やガス代などの光熱費から節約する方が効率的な人もいるでしょう。

<図表6>

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毎日の使い方や支払い方法を工夫して、少しずつでも無理なく、水道代を節約できたらうれしいですね。同時に、光熱費全体、生活費全体をみると、水道代以外に節約できるポイントがほかにもあるかもしれません。ファイナンシャル・プランナー(FP)に家計の相談をすると、意外なヒントが見つかることもありますよ。

※本ページに記載されている情報は2020年9月25日時点のものです

【参考文献】
総務省「家計調査2019年 1世帯当たり1か月間の収入と支出_年齢・男女別」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1
総務省「家計調査2019年「第3表 都市階級・地方別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」
大阪市「大阪市の水道料金水準について」
https://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000324310.html
「令和元年版(2019年)版 日本の水資源の現況」
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000027.html
東京都水道局「くらしと水道 水の上手な使い方」2015年度(平成27年度)一般家庭水使用目的別実態調査
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html
東京都水道局「もっと知りたい「水道」のこと」
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/faq/qa-14.html
東京都水道局 「くらしと水道 節水にご協力を」
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/sessui.html

加藤 梨里

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー マネーステップオフィス株式会社代表取締役 保険会社、信託銀行、ファイナンシャル・プランナー会社を経て独立。 専門は保険、ライフプラン、節約、健康経営など。マネーに関する記事のほか、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方や企業向け健康経営など健康とお金に関する執筆実績が豊富。