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高い電気代を節約したい!変えるだけで安くなる電気代削減術

猛暑だった2018年、請求された電気代の高さにびっくりされた人も多いでしょう。電気代節約にチャレンジしたけど、長続きしなかった人、注目!ファミリーから一人暮らしまで、どんな世帯でも「○○を変えるだけ」で安くなる電気代削減術を伝授します。

目次

契約内容を変えるだけ! 電気代が安くなる その1

自分がどのような契約内容で電気の契約をしているか知っていますか?
契約内容なんて考えたことなかったという人がほとんどではないでしょうか。もしかしたら、契約内容が選べるということ自体知らないかもしれません。
実は契約内容を変えるだけで電気代が安くなることがあります。では、契約内容の何を変えたらよいのか説明します。

1.アンペア数の変更で電気代が安くなる
電気代は基本料金と利用量に応じた料金で成り立っています。電気の使い方を見直せば、電気代を節約できますが、基本料金を下げることができれば、何もしなくても電気代を継続的に下げることができます。
この基本料金は契約したアンペア数で決まります。

◆アンペア数ごとの基本料金はいくら?
アンペア(A)ごとの基本料金を確認しましょう。電力会社によってアンペア数ごとの基本料金が異なります。

例えば
T電力の場合:10Aにつき280.80円
H電力の場合:10Aにつき270.00円
K電力の場合:10Aにつき291.60円
などです。

◆契約アンペアはどう決まる?
実は契約アンペア数は自分で選ぶことができます。同時に最大何アンペアを使うかでアンペア数を決めます。
世帯人数が多い場合、部屋数が多い場合、使う家電が多い場合などは一度に使う電力が多くなることが考えられます。契約しているアンペア数以上にアンペア数を使ってしまうとブレーカーが落ちてしまいます。

◆家電ひとつあたりのアンペア数は?
家電ひとつあたりのアンペア数の計算方法を知っておきましょう。

アンペア(A)は、ワット(W)÷ ボルト(V)で計算します。

日本の電圧は100ボルト(V)なので100ワット(W)あたり1アンペア(A)になります。例えば800ワットのドライヤーは800W÷100Vで8アンペア(A)使用することになります。

◆我が家にピッタリのアンペア数は?
契約するアンペア数は “同時に何アンペア使うか” を生活スタイルや世帯人数から考えて決めます。
同時に使うアンペア数を計算しましょう。使用アンペア数は商品ラベルなどを見ながら上記の計算方法で算出できます。
例えば、一人暮らしで下記のような家電を利用していたとして、何アンペアの契約をするとよいか考えてみましょう。

例えば、エアコンをつけてテレビを観ながら電子レンジを使用した場合、照明と冷蔵庫は常時使用していますので、エアコン5A+テレビ2A+電子レンジ10A+照明1A+冷蔵庫2Aで20Aが使用目安となります。同時に使う家電が最大でもこれくらいだ、という場合は20Aの契約で十分ということになります。ドライヤーも同時に使ってしまうと28Aになるのでブレーカーが落ちてしまいます。
もし、現在40Aの契約をしていたとしたら、20Aに変更するだけで
40Aの基本料金1123.20円-20Aの基本料金561.60円=561.60円/月

となり、契約アンペアを見直すだけで年間6739.2円の節約になります。(10Aあたり280.80円で計算)

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◆アンペアの変更方法は?
我が家にピッタリのアンペア数がわかったら、契約アンペアを変更しましょう。
アンペアの変更は電力会社に連絡すれば変更できます!(※集合住宅など一部変更ができない場合があります)
アンペア変更の際にはブレーカー工事が入りますが、基本的には無料です。
すでにスマートメーターを利用中の場合は工事の必要はなく、電力会社への連絡のみでアンペア数が変更されます。

2.契約プランの変更で電気代が安くなる
電力会社各社では電気料金の割引プランが続々登場しているのを知っていますか? 自身の使い方に合わせて電気料金プランを選ぶことで電気代を安くすることができます。

◆割引プランのラインナップを確認しよう
オーソドックスな割引プランからユニークな割引プランまで見ていきます。
契約中の電力会社に該当プランがあるかどうか確認してみましょう。

《夜間の割引があるプラン》
昼間の電気代は高く、夜間の電気代が安くなるプランです。日中は仕事などで不在のことが多く、夜間に電気を多く使うと言う人におススメです。

《2年契約で割引になるプラン》
2年契約をすることで割引をしてくれるものです。引っ越しによる契約解除は違約金がかからないので安心です。

《電気使用量が多い場合に割安になるプラン》
電気使用量が多い場合に割安になるプランです。一定量までは定額で、それ以上使うと割安になります。オール電化や家族が多い家庭におススメです。

《赤ちゃんがいると割引になるプラン》
3歳未満児がいる家庭は割引をしてくれるというプランです。

《節電すると割引になるプラン》
指定日に節電すると割引になるプランです。節電して更に割引もあると嬉しいですね。

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《シミュレーションでわかるぴったりプラン》
どのプランがお得になるかは各家庭それぞれ異なります。
電力会社のホームページに料金のシミュレーションページがあります。ここからプランによって料金がどのように変わるかシミュレーションすることができます。
電気の検針票が1年分あるとより正確にシミュレーションすることができますが、手元にない場合も目安で計算することもできます。

3.支払い方法の変更で電気代が安くなる
電気代の支払いを振込用紙で現金払いしている人、他にも支払い方法があるのを知っていますか?
現金以外の決済方法を利用することで、割引やポイントバック、キャッシュバックを受けることができます。支払い方法を変更するだけで実質電気料金を削減することができます。

◆口座引落で割引に
電力会社によっては口座引落しの場合に50円など割引があります。

◆クレジットカード払いでポイントGET
クレジットカードで支払う場合にはクレジットカードのポイントが貯まります。クレジットカードのポイントが1%だった場合、5,000円で50ポイント付与されます。
口座引き落としの割引との比較で考えると口座引き落としの割引が50円の場合だと電気代月5,000円以上なら口座引き落としよりもクレジットカード払いの方がお得ということになります。

◆振込用紙払いもちょっとした工夫でお得に
中にはクレジットカード払いができない電力会社もあります。その場合、電力会社から届いた所定の振込用紙を金融機関またはコンビニエンスストア等に持って行って支払います。その際も現金で払うのではなくキャッシュレス決済をすることでポイントがつけば、実質節約になります。
コンビニエンスストアによっては独自の電子マネーで支払うことができます。この場合、電子マネーのポイントは付与されませんが、電子マネーにチャージする際にクレジットカードを使うことでクレジットカードポイントをつけることができます。直接クレジットカードで払うことができなくても結果的にクレジットカードで払うことになりクレジットカードポイント分節約になります。
スマホ決済が利用できる場合は、スマホ決済アプリ独自のポイントがついたり、キャッシュバックキャンペーンの適用が受けられたりすることもあります。

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電力会社を変えるだけ! 電気代が安くなる その2

電力自由化により、自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。新しい事業者が参入することで競争が生まれ、消費者にとって魅力的なサービスや料金プランが沢山登場しています。
しかし、制度の仕組みがよくわからなかったり、いざ契約変更となると二の足を踏んでしまう、という人も少なくないようです。「毎日使う電気だから、安心して使いたい。」「毎日使う電気だからできるだけ安く抑えたい。」疑問や不安はここですっきり解消し、ご自身にあった電力会社に変更して、電気代を安くしましょう。

1.今更聞けない電力自由化
◆電力自由化ってどういうこと?
2016年に電力自由化がスタートするまでは、電気の販売は住んでいる地域によって指定されていました。ですので、こちらが何か選ぶわけでもなく、ごく自然に引っ越し先の電力会社に契約をしていたと思います。
電力自由化によって、ガス会社や鉄道会社、携帯電話会社などさまざまな事業者が参入できるようになり、私たち消費者は自由に電気をどこで買うかを選べるようになりました。
電力自由化によって電気料金も自由化されました。既存の電力会社で割引プランが登場しているのもそのためです。

◆契約をあわせるとお得なセット割引
電力以外にも多くの人が使っているガスやガソリン、スマホなど、他のサービスとセットで契約すると割引をしてくれる会社があります。
例えば

電気とガスをまとめるとガス代12か月分約8%OFF
電気代年間1,200円OFF
などです。

まず、現在契約中のガス会社やよく使うガソリンスタンド、契約中の携帯電話会社などで電力の取り扱いが始まっているか、セット割りがあるかどうかを調べてみるとよいでしょう。契約がひとつにまとまると支払いや住所などの管理がラクになるというメリットもあります。

小さい会社だと停電したり、電気の質が悪くなったりすることはないですか?
電気は毎日使うものなので、電力会社を変えたことで頻繁に停電してしまうのでは困りますね。
ここで、電気が家庭に届くまでのしくみを簡単に説明しましょう。
電気は大きくわけて発電部門、送配電部門、小売部門の3つの部門から成り立っていますが、今回自由化されたのは消費者と直接契約などを行う小売部門です。発電部門はもともと参入自由であり、発電所から各家庭をつなぎ、電気を届ける送配電部門は電気の安定供給のため、電力自由化後も引き続き政府が許可した地域の電力会社が行っています。
つまり、電力供給のしくみ自体は今までと変わらず、販売する業者が変わっただけなので、契約している会社によって停電しやすくなるということはありません。またもちろん電気の質が変わるということもありません。

◆契約変更で工事が必要? 費用はかかる?
契約変更にともなって、家の外などにある電気のメーターをスマートメーターへ交換する工事が必要になります。電線を新たに引くといった大掛かりな工事の必要はありません。また、スマートメーターへの交換工事の費用は原則かかりません。
賃貸の場合、工事というと現状復帰できるかどうかが気になるかもしれませんが、電気のメーターはもともと電力会社の所有なので退去後に元に戻す必要はないので安心してください。

2.電力会社を変えるステップ
(1)料金のシミュレーションをする
気になる電力会社が見つかったら電気料金をシミュレーションしてみましょう。電気の使用量は季節によって変動がありますので現在の使用状況が1年分わかるとベストですが、1か月分でも大丈夫です。便利な電気料金のシミュレーションサイトもあり、数社一度にシミュレーションすることもできます。シミュレーション結果を見れば安くなるかどうかが一目でわかります。

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(2)新しい電力会社に申し込む
料金をシミュレーションし、納得したら新しい電力会社に申し込みます。ホームページからオンラインでの申し込みや電話での申し込みが可能です。現在の電力会社との解約手続きは新しい電力会社が行ってくれるので、新しい電力会社への連絡だけで大丈夫です。
新しい電力会社に申し込む際には現在の電力会社名、お客様番号、供給地点特定番号等が必要になりますので検針票(電気使用量のお知らせ)が手元にあるとスムーズです。まだスマートメーターへの切り替えができていない場合は申し込み後に地域の電力会社から連絡がきて無料で切り替えの工事を行ってくれます。

◆変更したあとで元に戻したくなったときは
契約変更したあとでやっぱり元の電力会社に戻したいと思ったとき、連絡をすればまた元の電力会社に戻すことは可能です。他によい事業者が見つかったら、次はまた別の事業者に変更するということもできます。
ただし、契約期間の途中で解約すると違約金がかかる場合がありますので契約前に確認しておきましょう。また、一度解約や変更をすると再度契約することができない料金プランもありますので注意しましょう。
一度スマートメーターに交換したら、事業者が変わってもそのまま使い続けることができます。2社目以降は工事の必要もなく、新しい事業者に連絡するだけで契約を変更することができます。

家電を買い替えるだけ! 電気代が安くなる その3

家電の省エネ化がすすんでいます。最新の省エネ家電に買い替えるだけで電気代を安くすることができます。電気代が安くなるだけでなく、性能もよくなっているので、生活も快適になりおススメです。

1.節約になる家電の選び方
特に冷蔵庫、照明、エアコン・テレビは多くの家庭で利用され、電気使用量全体の43.9%を占めています。

出典:資源エネルギー庁 2009年度 民生部門エネルギー消費実態調査および機器の使用に関する補足調査より日本エネルギー経済研究所が試算(エアコンは2009年の冷夏・暖冬の影響含む)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/replacement/

この使用頻度の高い家電にかかる電気代を抑えることができれば一気に電気代を削減することができます。
実はこれらの製品は省エネ性能の高い製品の普及を促進すトップランナー制度の対象製品となっており、近年省エネ化がすすんでいます。省エネ家電は消費電力が少なく、その分電気代も安くすむことになります。

◆昔と比べてどのくらい省エネになっているの?
エアコン・テレビ・冷蔵庫・照明を買い替えることでどれくらい省エネになるのでしょうか。
消費電力量を比較すると下記のような結果が出ています。

◆統一省エネラベルを見れば節約効果が一目でわかる
省エネ家電に買い替えようと思ったとき役に立つのが統一省エネラベルです。統一省エネラベルとは消費者がわかりやすいように省エネに関する情報が一枚のラベルに表示されたものです。

※統一省エネラベル:経済産業省資源エネルギー庁HPより出典
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/replacement/enelabel/

中央に表示された星は省エネ性能の高さを表しています。性能の高い順に星5つから星1つでわかりやすく表示されています。その下のグリーンのeをかたどったマークは省エネ性マークです。トップランナー基準と言われる省エネ基準を達成した製品にはグリーンのマークを表示しています。未達成の製品にはオレンジ色のマークが表示されます。
省エネ基準の達成率は%で表示されています。
エネルギー消費効率は製品ごとに定められた測定方法によって得られた数値です。製品によって表示が異なります。エアコンの場合は効率を表すAPFが使われ、冷蔵庫、テレビ、照明では年間消費電力量が使われています。APFは高いほど省エネ性が高く、年間消費電力量は小さいほど省エネ性が高くなります。
1年間使用した場合の目安電気料金も記載されているので、現在の家電の電気料金と比較すれば節約効果は一目瞭然です。
家電の買い替えは購入費用がかかりますが、それ以上の節約効果が期待できます。まずは、常時使用している照明や冷蔵庫から順番に買い替えていくとよいでしょう。

まとめ

今回は使い方を見直す節約術ではなく、契約内容・電力会社・家電を変えて抜本的に電気代を削減する方法を見てきました。手続きや買い替えは面倒かもしれませんが、一度変えてしまえば、その後は意識しなくても電気代を削減することができます。
自分一人ではどうしたらよいかわからない、使い方も見直して更に電気代を削減したい、そのほかの家計も見直したいと言う人は家計のプロであるFPにご相談ください。

※本ページに記載されている情報は2019年6月14日時点のものです

【参考文献】
参考:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/

橋本 絵美(はしもと えみ)

株式会社FPフローリスト

2級ファイナンシャル・プランニング技能士/二種証券外務員/お片付けプランナー 福岡県出身。慶應義塾大学商学部卒。1男4女を育てるママFP。子ども=お金がかかるという考え方ではなく、子どもは宝であり、ママたちが安心してもう一人子どもを産めるようにサポートしたいという思いからFPとなる。お金とモノとの付き合い方を考え、お片づけプランナーとしても活動中。貯まる家計の仕組みづくりと子どもがいてもすっきり片付く部屋づくりのアドバイスを得意とする。ご相談を受ける中で蓄えてきた知恵と自身の経験を生かし、幸せな家庭を築くための提案を行っている。明日から使える節約コラムやママ向けセミナーも好評。