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終身保険とは?メリット・デメリットは?保険料が割安の低解約返戻金型終身保険も

終身保険は、一生涯に渡って死亡した場合の経済的リスクをカバーしてくれる保険です。このコラムでは、終身保険の特徴やメリット・デメリット、終身保険に加入すべき人などについてご紹介します。

最終更新日:2020年9月26日

目次

終身保険とは

終身保険の特徴

終身保険は死亡保障の保険の一種で、被保険者が亡くなったとき、契約時に指定した家族が保険金を受け取れる保険です。終身保険は死亡保障の中でも、保障が一生涯続く満期がない保険で、これに加入すれば被保険者がいつ亡くなっても、家族は契約した保険金を受け取ることができるのが最大の特徴です。

また、終身保険には貯蓄性があるのもポイントです。途中で解約した場合には解約返戻金があり、その金額は加入した年齢や保険料を払い込んだ期間によってあらかじめ決まっています。

そのため、保険料の支払いが終わらないうちなど早期に解約すると、解約返戻金は支払った保険料を下回ることがほとんどです。一時払いで加入した場合でも、しばらくは支払った保険料を下回るのが一般的です。

終身保険はその特徴から貯蓄目的で活用されることがありますが、あくまで一生涯の死亡保障を確保することが第一の目的です。
終身保険は一生涯続く保険のため、払い込みの方法として、契約している限り存命中は払い込み続ける「終身払い」という支払い方法があります。そのほか「60歳まで」、「55歳まで」、「10年間」などの「有期払い」もありますが、払い込み期間が短い分、こちらの方が毎回の保険料は高くなります。

60歳までなどの払込方法にすると、老後に保険料負担がなく、いつでも解約して老後資金に充てられるので、収入状況に合わせた保険料負担を考えたい場合は是非検討してみましょう。

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保険の種類にはどんなものがある?

終身保険は死亡保障の保険のうちの一つですが、死亡保障を確保できる保険には大きく分けて3種類あります。「定期保険」「収入保障保険」「終身保険」です。

定期保険

「定期保険」は、契約時に保険期間を定め、その間に死亡したときに保険金が受け取れる保険です。

以前は、終身保険に定期保険がセットされていて10年ごとに自動更新されるタイプが主流でしたが、今は子どもが独立するまでなど保障を厚くしておきたい一定期間をカバーする目的等で、定期保険に加入するケースもあります。

掛け捨て型なので戻ってくるお金はありませんが、高額な保障を比較的安く確保できるのが特徴です。

収入保障保険

もう一つ、掛け捨て型で、最近では家族のために加入する保険として主流になってきているのが「収入保障保険」です。これは、死亡保険金を年金のように分割して受け取るもので、残された家族に必要な生活費を考慮して、受取額を月額で設定し、万一のことがあれば、その時点から毎月保険金を受け取ることができます。

保険期間中ずっと同じ保険金額が継続する定期保険とは異なり、分割支払いで合計の受取額が徐々に減少していく仕組みになっているため、長期間で加入しても保険料は比較的安く、子どもがいる家庭にも適しています。

終身保険

そして3つ目が終身保険ですが、これはすでに説明したとおり、一生涯にわたって保障が続く保険です。60歳払い込み満了などにすれば、年金家計などになった時に保険料の負担なく、死亡保障を確保できているので、家族に一定額を残したい人には安心です。

ただし、途中で解約すると解約返戻金が受け取れる分、定期保険や収入保障保険に比べると一般的に保険料は高くなる点は注意が必要です。

終身保険のメリット・デメリット

終身保険のメリット

終身保険のメリットは、次のようなものが挙げられます。

・万が一のときの保障を用意しながら、将来のための貯えも準備できる
貯蓄性がある保険のため、若い時に万一のことがあれば保障として使え、長生きした場合は取り崩して老後資金の備えとして使えます。

・相続対策に役立つ
終身保険の死亡保険金には相続税の非課税枠(=500万円×法定相続人の数)があるため、保険金の受取人を配偶者や子どもにして加入すれば、相続税対策にもなります。また、保険金の受取人を指定することができるので、相続人同士の争いを回避することができます。

・学資保険代わりに教育資金を貯めるのにも利用可能
大学入学など子どもの教育費が必要になるタイミングの前に、保険料払込期間の満了を設定することで、解約返戻金を教育費に充てる使い方も可能です。保険料払い込み期間中に解約すると、払った保険料に対しての解約返戻金の返戻率が低くなるためです。

最近では学資保険の代わりに終身保険を利用するというケースが増えています。学資保険と異なり、終身保険の場合は必要な時期にいつでも解約することができますから、貯蓄としての一面があるというわけです。

終身保険のデメリット

一方で、終身保険のデメリットとしては以下のものがあります。

・保険料が高い
定期保険などと比べて終身保険の保険料は高く、しかもそれを長い期間支払わなければならないので、家計を逼迫する原因となる可能性があります。

・近年の傾向としては貯蓄性がダウン
2017年4月に保険の運用利回りである予定利率が大幅に引き下げられ、その結果、終身保険料は20~30%上がりました。売り止めも増え、ラインナップが減ってきています。

途中で解約すると、支払った保険料を下回ることが大半で、貯蓄としての利用はあまりおすすめできない状態となってしまっています。

・保険の見直しがしづらい
加入して数年は解約返戻金が低くなっているため、貯蓄目的で保険に加入した人は早期に解約すると損をしてしまいます。その点で終身保険は保険の見直しが行いづらくなっています。

終身保険の加入に向いている人は?

ここまで見てきた特徴などから、終身保険に向いているのは次のような人たちが挙げられます。

・亡くなったときの葬祭費用などを用意したい人
近年、家族葬などが増えていて葬儀代は下がってきていますが、それでも200~300万円はかかると言われています。残された家族の経済的負担を軽減したい、と考える人にとって終身保険はふさわしいと言えます。

・計画的に貯蓄をするのが苦手な人
終身保険は一度契約したら、なかば強制的・かつ自動的に月々の保険料を積み立てていくため、計画的に貯蓄を行うことが苦手な人には、将来のための大きな資金を用意するうえで助けとなります。

・子どもの相続税支払いが心配な人
メリットのところでもお伝えしましたが、終身保険の死亡保険金には、預貯金等の相続税の基礎控除枠とは別に、相続税の非課税枠が設けられています。そのため、相続をする際の子どもの負担を軽減したいという人にとって向いています。

保険料が割安!低解約返戻金型終身保険とは

低解約返戻金型終身保険の特徴

低解約返戻金型終身保険とは、保険料払い込み期間中の解約返戻金が普通の終身保険に比べて7割程度に抑えられている終身保険です。そのため通常の終身保険よりも保険料は割安となり、負担を抑えながら終身保険を確保することができるのが一番のメリットです。

保険料の払い込み期間が終わると、解約返戻金の額が大きく増えます。今まで支払った保険料が割安だったので、返戻率がそれに伴い大きく上がるからです。

若いうちは、死亡保障に主軸を置き、シニア時期に向けては、解約返戻金を受け取りたいニーズに合致した保険といえるでしょう。

使い方と注意点

上で見た仕組みを利用すれば、保険料の払い込み期間を60歳くらいに設定して加入することで、通常の終身保険よりも安く、老後資金や子どもの教育費を準備することができます。その点で低解約返戻金型終身保険は良い選択肢となるでしょう。

ただし、もしも保険料の払い込み期間終了前に解約してしまうと解約返戻金はぐんと少なく、それまでに払い込んだ保険料と比べて元本割れとなる割合が通常の終身保険に比べて大きくなります。したがって、加入する場合は「確実に払い続けられる保険料」で契約する必要がありますので注意しましょう。

本ページに記載されている情報は2018年7月25日時点のものです
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