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FPが教える、効果的な節約のコツ!お金を貯めるための手軽な家計管理術もアドバイス

家賃、食費などの生活費の節約術はたくさんありますが実行しなければ効果はありません。この記事で紹介する節約のコツは、無理をせずに自然に節約できる仕組みを作る方法です。また、家計をうまくやりくりしたい人、お金を貯めたい人におすすめな手軽にできる家計管理方法もアドバイスします。

最終更新日:2021年3月11日

この記事の早わかり要約 読了目安時間:

節約の仕組みを作れば、ムリをせずにお金を貯めることができる

家計管理は自分の性格や行動パターンに合った方法を選ぶのが続けるコツ

保険やローン等の専門的な知識が必要なものはFPに相談するのが効果的

目次

節約のコツ1.家賃・住宅ローンを見直す

家計で大きな支出を占めるのは、住居にかかる費用です。

賃貸の場合は、家賃を見直すと節約の効果も大きくなります。なるべく安く住めるところを探してコストを下げるようにしましょう。

無線LANの設備を無料で使える物件、更新料がいらない物件など、家賃以外のコストにも注目して選ぶことで、住宅費全体を減らすことも可能です。

長く同じ物件に住んでいると、新しい物件に引っ越したくなることもあるでしょう。周辺の家賃相場と比較して家賃が高く感じるようであれば、更新時に、家賃を下げてもらうことができないか交渉するのも一つの方法です。

住宅ローンは現在のローン金利より、低い金利のローンに借り換えをすれば、返済額を減らすことができる可能性があります。ただし、借り換えには事務手数料や収入印紙代などの諸費用もかかります。

諸費用も含め、借り換えによりどのくらい総返済額を減らすことができるのか、借り換え先の金融機関でシミュレーションをしてもらう、FPに相談する等の方法で、借り換えの効果を確認してみましょう。

一般的に、返済期間が残り10年以上、ローン残高が1,000万円以上、ローンの金利差が0.5%以上あれば、借り換えメリットはあると考えられます。住宅ローン見直しの手間はかかりますが、十万円、百万円単位のお金を節約できる場合もあります。該当する人は専門家に相談して借り換えを検討してみましょう。

ファイナンシャルプランナーと一緒に生活費の見直しをしませんか?

節約のコツ2.光熱費・スマートフォン料金を見直す

光熱費を節約する場合、使わない電気をこまめに消したり、照明器具をLEDに切り替えたりすることによって、ある程度利用料金を減らすことはできますが、2016年4月から始まった電力の自由化の制度を利用すれば、無理なく節約することも可能です。様々な業態の会社が電力を提供するようになり、電力会社を自由に選べるようになりました。

電力そのものが安い会社を選ぶほか、ガス会社や通信会社などが提供するサービスを利用することでセット割引やキャッシュバック等、生活全体でメリットを受けることができる場合もあります。ただし、契約解除料がかかる場合もあるので注意しましょう。

また、電気メーターは、「スマートメーター」といわれるデジタル式の電気メーターに順次切り替えが進められています。これにより、30分単位といった細かい単位で電気の利用状況が測定でき、電力の「見える化」ができるようになります。

つまり、電気を多く使う時間帯や利用状況が把握しやすくなり、利用料金が安くなるプランを選ぶのに役立ちます。電力会社のホームページなどで電気の利用状況をチェックして、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。

月に数百円から千円程度しか変わらないと思っていても、年間で1万円以上光熱費を削減できるという場合もあります。一度手続きをすれば後は手間がかからないのでぜひ見直してみましょう。

スマートフォンの料金は、格安SIMや格安スマートフォンにすることで、大手キャリアより大幅に費用を節約することができる場合もあります。また、大手キャリアでも家族で同じ会社にまとめたり、家族でデータを分け合えるプランにしたりすることで家族全体の料金を節約することができる場合もあります。

政府が携帯料金を値下げするよう働きかけていることもあり、低料金のプランも続々と発表されており、大手キャリアも含め、料金の値下げ競争が予想されています。

通話を重視するなら、一定額を払えば通話が5分や10分程度無料というプランや、無制限といったプランを活用して全体の料金を抑えることができます。データ通信の高速化に伴って、利用するデータ量も増加しているため、大容量のギガを低料金で利用できるプランも増えてきています。

自分に合ったプランを選べるかが、スマートフォン料金を抑えるコツです。最新の情報に留意しつつ、定期的にプランを見直すようにしましょう。

賢くお金を貯めたいなら、ファイナンシャルプランナーに相談してみよう

節約のコツ3.自炊を増やし、食材の購入費を抑える

食費は、自炊を増やすだけで大幅に減らすことも可能です。外食やテイクアウトに頼りがちの人は、回数を現在の半分に減らすなど、具体的な目標を立ててみましょう

定番の材料で簡単にできる献立や、短時間(手抜き)調理でもおいしい献立をいくつか持っていれば、自炊のハードルも下がります。材料をレンジでチンするだけでできる献立もあります。

毎日家で食べるご飯は簡単なものでいい、と割り切ることが自炊を続けるコツです。

一人暮らしだと自分一人のために料理を作るより、コンビニエンスストアやファストフードなどを利用した方が安くすむのでは、と思うかもしれません。しかし、やはり自炊は安くすみます。

食材を余らせないように献立を工夫する、ご飯はまとめて炊いて冷凍するといったことを心がけてみましょう。

また、全てを手作りするのは忙しいので大変という人は、家庭料理のおかずが真空パックされたものや、下料理が済んでいる半調理品がコンビニエンスストアやスーパーマーケットで手軽に購入できます。うまく利用しても良いでしょう。お味噌汁やスープだけでも作れたら、外食するより節約できます。

食費を節約するために、チラシをチェックして少しでも安いお店をはしごして買い物をする、というのも大変です。時間に余裕がないと続かないでしょう。

また、食事は健康のためには重視すべきなので、値段の安さのために食材の品質をむやみに落とす、といったこともあまりオススメできません。無駄なモノを買わない、使わずに腐らせてしまう食材を出さないといったことを心がけることで、食費を減らしましょう。

例えば、買い物に行くと、子どもにお菓子を買ってとせがまれたり、おいしそうな食品やセール品などに目がいき、買いすぎたりしてしまいます。1回あたりの買い物の予算を決めて、買い物に行く回数を週に1~2回に減らすだけでも不要なモノを買う機会を減らせます。

また、ネットスーパーや定期的に食材を配達してくれるサービスを利用するのも無駄な支出を減らす一つの方法です。他の品物に目移りしにくく、買い物の合計額が表示されるので予算管理も簡単です。

家計に負担なく貯蓄を続けたいなら、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめ

節約のコツ4.習い事、おもちゃなど子育て費用を抑える

毎月かかる子どもの塾や習い事の費用、また、大人もよく利用しているスポーツジムや英会話などの会費も、本当に必要なものか、きちんと通えているか、他に格安で出来る方法はないか等、見直しを検討してみましょう。

子どもが小さいうちの塾や習い事には、ついお金をかけてしまう傾向がありますが、習い事は子どもが興味を持っているから身につくものです。塾や習い事にどのくらいお金をかけるかは、将来の高校や大学に進学する費用を確保できるかどうかを含めて検討しましょう

大人のスポーツジムや英会話などの費用も、期間を決めて通う、1年あたりの予算を超えないなどのルールを決めて、お金をかけすぎないように心がけましょう。なかなか通う時間が取れないものは、オンラインレッスンを利用するのも費用を抑える効果があります

コロナ禍の中、英会話やスポーツジムでもオンラインレッスンのサービスがたくさん出ています。費用もリーズナブルなものがあるので、利用を検討しても良いでしょう。

子育て中、意外とお金がかかるのが、子どものおもちゃや衣類です。成長度合いによって必要になるおもちゃも変わりますし、すぐに飽きてしまうこともあります。
また、子どもは成長が早いので衣類も頻繁に買い替えが必要になります。

そこで、毎月一定額を払えば、おもちゃや衣類が届くサブスクリプションやシェアリングサービスを利用するとかなりの節約になります。たくさん遊んだ後はおもちゃ返却すれば収納場所にも困りません。

子どもだけでなく、大人も衣類のサブスクリプションを利用するのも良いでしょう。女性だけでなく、男性向けのサービスもあります。

自分の好みの洋服やブランドが揃っているサービスを見つければ、自分で買うよりも少ない費用でいろいろなファッションを楽しめます。基本的には返却時にクリーニングの必要がありませんので、保管の手間や費用も省くことができるのも魅力です。

節約のコツ5.生命保険・損害保険を見直す

死亡保険や医療保険、がん保険などの生命保険は、いざという時に助けになるものですが、自分や家族に合っている保険なのか、払い過ぎではないのか、といった定期的な見直しが必要です。

結婚や出産によって加入することが多い死亡保険ですが、必要な死亡保障額は住宅購入や転職などのライフスタイルの変化、子どもの成長などによって変わります。数年間見直しをしていない場合には必要保障額が適正か見直しをしてみましょう。

また、医療保険やがん保険などは時代とともに保険商品も内容が大きく変わっています。例えば、入院日数は短期化していますし、がんも通院だけで治療することも珍しくありません。

自分の医療保険は入院日数が何日目から給付金がでるのか、がん保険はどのような場合にいくら保険給付金がでるのか等をしっかり確認して、今の時代にきちんと役に立つ保険かどうか見直しましょう。

自動車保険、火災保険、地震保険などの損害保険料も工夫をすれば節約することができます。

自動車保険は、運転者の限定や、走行距離によって保険料が安くなる商品があります。毎年同じ会社、同じ内容で継続するのではなく、複数の会社で比較検討するとその時の条件によって保険料の安い会社を選ぶことが出来ます

また、ダイレクト型自転車保険では、インターネット割引や保険証券を不要とした場合の割引などがあり、保険料を節約することも可能です。

火災保険や地震保険は、長期契約で一括払いにすれば1年ごとの契約よりトータルの保険料を安くすることができます。火災保険は2015年10月以降の契約は10年が最長ですが、見直しが検討されていて最長5年程度になると予想されています。

自然災害が相次いでいることから火災保険料は値上げ傾向にあります。保険料を節約したい場合は長期契約の最長期間が短縮される前に10年契約に変更しておくことも保険料の節約には有効です。

また、火災保険は補償内容を見直すことで保険料を削減することも可能です。例えば、マンションの2階以上なら水災補償をなくす、といった具合です。

但し、補償内容を見直す場合は本当に削減していいのかをよく検討するようにしましょう。

手軽にできる!カンタン家計管理術

家計管理にもいろいろな方法があります。それぞれ特徴があるので、自分の性格や行動パターンに合った方法を選ぶのがカンタンに家計管理を続けるコツです。代表的な家計管理方法を挙げてみます。自分に合った方法を見つけてみましょう。

手書き家計簿

市販の家計簿にはたくさん種類があるので、大きさやフォーマット、デザインなどが気に入ったものを選んで手軽に始められます。市販の家計簿のフォーマットが合わない場合は、自分で使いやすいように費目や集計単位を工夫してみましょう。

手書き家計簿のメリットは、一覧性があり、家計全体を見通しやすく過去の分を振り返ることも簡単にできることです。

集計は面倒に感じることがあるかもしれませんが、自分で手を動かして記入したり計算したりすることで何にお金を使っているのかが把握しやすく、家計改善につなげやすいでしょう。

袋分け家計管理

いちいち家計簿に記入することや、集計が面倒という人に向いているのが、袋分け家計管理です。使う予定のお金を予算分けして、封筒やクリアファイルなどに振り分けて管理し、予算内で生活できれば、計算しなくてもOKという方法です。

袋分け家計管理の成功のポイントは、袋分けにする費目の分け方、予算額の設定です。

季節ごとに変動が大きい光熱費や被服費などは臨機応変に予算を設定したり、突発的に必要になる冠婚葬祭費や家電買い替えの費用などは毎月の予算とは別に設定するなど、自分の家庭に合った予算管理をいろいろ試してみましょう
市販の袋分け用の家計簿もあるので、利用しても良いでしょう。

レシートで家計管理

お金を使った時にもらうレシートをとっておいて、お金の使い方を振り返るのに生かせるのが、レシートで家計管理する方法です。レシートを貼るための家計簿も販売されています。

レシートを見ると、いつ、どのお店で何にお金を使ったかがはっきりとわかるので、後から無駄な支出がないか見直すことが簡単にできます。レシートをもらえない時はメモをするなどして支出を管理しましょう。

レシートをチェックしたら、使った金額の集計を行って、きちんと予算内で生活するよう管理することがお金を貯める近道になります。レシートをスマートフォンで撮影して集計してくれる家計簿アプリを利用しても良いでしょう。

クレジットカードや電子マネー、スマートフォン決済で管理

クレジットカードや電子マネーは、ポイントも貯まるので大きな金額での買い物だけでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで普段から利用している人も多いでしょう。

これらの支払方法は、インターネットで利用履歴を見ることができまするので、家計簿をつけなくても管理できるというメリットがあります。後述する家計簿アプリと連携すると、さらに家計管理が手軽になるでしょう。

但し、手軽であるためにお金を使いすぎてしまうことが多くなるというデメリットもあります。いくらまで使って良いかという予算を決めて、その範囲で利用するようにしましょう。

クレジットカードでは使いすぎてしまうという人は、銀行口座から即時に引き落とされ残高の範囲でしか利用できないデビットカードを利用するのも良いでしょう。

家計簿アプリ

スマートフォンがあればどこでも入力でき、集計の必要がないのでとにかくラクなのが家計簿アプリです。入力しなくてもレシートを読み込んで反映できる家計簿アプリもあります。

シンプルに現金支出だけを管理するという使い方もできますし、金融機関やクレジットカードと連携して入出金の情報を自動的に反映できる家計簿アプリで、総合的に家計を管理する方法もあります

家計簿アプリでは、グラフによって一目で家計を把握できるので、家計管理がスムーズにできるでしょう。家計簿アプリも様々なタイプが出ており、それぞれ特徴があるので使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

家計管理メリット・デメリット比較

それぞれの家計管理方法のメリットとデメリットを比較してみましょう。

お金の使い方、ファイナンシャルプランナーと一緒に見直してみませんか?

長期的なお金の問題を解決したいなら?

これまで効果的な節約術を解説しましたが、自分にとって効果が高いもの、取り組みやすいものから始めると良いでしょう。

節約術というと、単にお金を貯めるためのテクニックに走りがちですが、将来必要となるお金は確保できるのか、そのためにはいくらお金を貯めればいいのか、といった長期的な視点を持ちながら行う必要があります。住宅ローンの見直しや保険の見直しには、専門的な知識が必要です。効果的な節約を行うには、ファイナンシャルプランナーに相談することが近道です。

家計の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)なら、住宅ローン、生命保険料や損害保険料などの見直しはもちろん、住宅購入資金や教育費、老後資金などの将来必要となるお金を計画的に貯める方法についても助言がもらえます。節約方法や家計管理の悩みも気軽に相談してみてください。

※本ページに記載されている情報は2021年1月5日時点のものです

福島 佳奈美(ふくしま かなみ)

ファイナンシャルプランナー、DCアドバイザー 情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務した後FPとして独立。保険、住宅ローン、教育費、老後資金準備などのマネーコラム執筆やセミナー講師、個人相談でお金の不安をなくすための正しい知識とライフプランニングの重要性を伝えている。