保障は必要に応じて見直したい!そう考える人の生命保険選び
生命保険には様々な商品がありますが、保険期間をみると20年や30年など長期にわたる契約が多いようです。契約から時間が経過すると生活環境や家族構成、さらには経済状況も大きく変わってしまうため、保険の見直しは必要不可欠です。安心して家族が暮らしていくためにも、定期的に加入している生命保険を見直して必要な保障を充実させたいものです。どんなときに保険を見直して、どんな方法で必要な保障を追加すればいいのでしょう。保険の見直しポイントを紹介します。
目次
生命保険の見直し時期とは
生命保険の見直しは頻繁にする必要はありません。しかし、ライフステージが大きく変化した場合には、ぜひとも保険の見直しをしたいものです。最低でも次の4つのライフイベントが訪れたら保険を見直すといいでしょう。
(1)結婚
人生で最も大きなライフイベントである「結婚」は、守らなくてはならない家族が増える最初のタイミングです。「自分が亡くなったら残された家族は生活できるのか…」「病気で入院した場合に家族に迷惑をかけることがないか…」など、これまでと違った目線で必要な保障を見直しましょう。
(2)お子さんの誕生
お子さんの誕生は、結婚の次に訪れる大きなライフイベントです。家族が増えることで必要な保障が増えるだけでなく、お子さんの教育費の心配もしなくてはなりません。「保障」に加えて「貯蓄」という観点からも保険を見直しましょう。
(3)お子さんの独立
お子さんの独立によって必要な保障が大きく減る一方、自分たちの老後への備えが必要になってきます。無駄な保障を削って貯蓄性を重視した保険に見直したいものです。
(4)マイホームの購入
マイホームは人生最大の買い物です。無駄な支出を抑えるためにも、生命保険の保障内容をチェックしましょう。
ちなみに、住宅ローンを利用してマイホームを購入すると「団体信用生命保険」に入るのが一般的です。「団体信用生命保険」に入ると、住宅ローンを借りた人が死亡などした場合に残った住宅ローンが全額免除されるため、「ご主人の死亡保障を減らす…」などの見直しができます。
保険の見直しで保障を充実させるときのポイント
生命保険の見直しで保障を充実させるための方法はいくつかあり、それぞれ注意するポイントが異なります。
(1)新たな保険に加入する場合
「お子さんの教育費用を用意するために学資保険に加入する…」「奥さんのための保険に加入する…」など、さまざまなケースが想定されます。その際には毎月の保険料の総額をチェックして、支払いが負担なく続けられるように配慮しましょう。
(2)生命保険に特約を追加して保障を充実させる場合
既に加入している生命保険に特約を追加して保障を充実させると、保険料が安いうえ保障をまとめて管理でき、とても便利です。しかし、主契約を解約するとすべての保障がなくなってしまうリスクがあります。「保障が必要なときだけ掛け捨ての医療保険に加入する…」などの工夫をしてもいいでしょう。
保険の見直しで保険を解約するときのポイント
保険の見直しで生命保険を解約する場合にも注意が必要です。
(1)健康状態の確認
生命保険は健康状態に問題があると加入できません。もしも健康に問題のある人が、新しい保険を契約する前に加入している生命保険を解約していると、どこの生命保険にも入れない「無保険状態」になってしまう可能性があります。生命保険を切り替える場合には、新しい保険の契約が承認されてから古い保険を解約しましょう。
(2)満期保険金がある場合
満期保険金がある生命保険には、加入時期によって予定利率がかなり高いものもあるため、解約前に必ず利回りをチェックしましょう。利回りがいい保険の場合には解約せず、掛け捨ての保険を利用するなどして保障を充実させるのもひとつの方法です。
斉藤 勇
ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士。保険や不動産取引のアドバイスを中心に活動しています。モットーは「常に感謝の気持ちを忘れずに…」。趣味はマリンスポーツ。