70歳以上でも加入できる海外旅行保険
一部の商品で年齢制限があるものの、海外旅行保険は70歳以上でも加入できます。ただし、年齢だけでなくシニア層だからこそ気をつけたいのが持病です。持病がある人は旅先で悪化してしまった場合に備えて、持病でも補償してくれる保険を選ぶなど、保険選びにも注意が必要です。
海外旅行保険に加入できる年齢は?
海外旅行保険は、何歳でも入れるものと、加入できる年齢に制限を設けているものがあります。年齢制限があるものは主に69歳までと70歳以上で線引きされており、次のようなパターンがあります。
・70歳以上は加入できない
・70歳以上は保険料が高くなる
・70歳以上は保険期間が31日までとなる
・70歳以上はネットからは申し込みできないなど
主にインターネット経由で加入するものに制限が設けられていることが多くなっています。ただ、同じ保険会社でも代理店から申し込みをすれば加入できるものもあるので、確認してみましょう。
シニア層の事故は高額になることが多い
下のグラフは300万円超の高額医療事故件数の推移を表したものです。全体的に増加傾向にありますが、注目したいのは半数以上をシニア層が占めているということです。
海外旅行にでかける元気なシニアが増えているとも考えられますが、ジェイアイ傷害火災保険株式会社の「2014年度海外旅行保険事故データ」によれば、肺炎などの呼吸器疾患、脳疾患、心疾患により医療搬送が必要となり、高額となるケースや転倒による骨折などが原因で長期入院するケースが発生しているということです。
気温や気候の違いで体調を崩したり、せっかくの旅行だからとオーバーペースになったりしがちなのが海外旅行です。無理せず過ごすことを心がけながら、シニアの方は特に治療費については万全を期して備えておきましょう。
持病(既往症)がある場合には気をつけておく必要がある
持病(既往症)がある場合にそれが悪化し治療を受けても支払いの対象にならないのが一般的です。
持病(既往症)があるとはいえ、普段は症状が落ち着いているのなら、海外旅行にも安心して行きたいものです。そのようなケースでは、持病(既往症)についても補償がある保険がよいでしょう。一部の保険会社で「旅行前にかかっていた病気が急激に悪化」し、現地で治療が必要になった場合は支払い対象になるという商品を取り扱っています。ただし、保険期間は31日までです。
このくらいの症状なら大丈夫と、自己判断して告知していないと、もしもの場合に保険金を支払ってもらえない事態もありえます。告知は正しく行い、判断できなければ代理店や保険会社に相談するようにしましょう。