自動車保険を通販型・代理店で選ぶ
自動車保険に加入するときの窓口は、ネットで入るか代理店で入るかの大きく2つに分かれます。保険料の安さが魅力の通販型、身近にいる安心な代理店。はたしてあなたに向いているのはどちらでしょうか?
目次
自動車保険の通販型とは
主にインターネットを介して直接保険会社に申し込む自動車保険のことをダイレクト型の自動車保険、あるいは通販型の自動車保険といいます。通販型の魅力はなんといっても保険料の安さでしょう。販売代理店を持たず直接販売することでコストを削減し、安さを実現しています。
通販型の自動車保険の魅力は保険料だけではありません。いくつかご紹介しましょう。
●コールセンターの対応が高品質
通販型の自動車保険の窓口はインターネットのウェブサイトのほかにコールセンターがあります。顧客と直接話す、いわゆる会社の顔であるコールセンターは専門性も兼ね備えて高い品質レベルにあるといえます。また、事故の際には「1事故1担当制」の保険会社がほとんどですので安心です。
●時間や場所の制約なし
インターネットを利用できる通販型は時間や場所の制約を受けません。代理店で人に会うのがわずらわしい、時間がないという方にはメリットです。各社ウェブサイトも使いやすくなっているので便利さを体感できるでしょう。
●ロードサービスが充実
ほとんどの自動車保険にはロードサービスがついています。各社違いがありますが、総じて通販型の自動車保険のロードサービスは充実しています。走行ができなくなったときの宿泊費や目的地、あるいは自宅までの交通費を補償してくれるサービスは当たり前で、なかにはペットの宿泊費まで補償する保険会社もあります。
自動車保険の代理店って何?
通販型の自動車保険が定着してきた今でも、代理店で自動車保険に加入している人が圧倒的に多いのは事実です。自動車保険以外の損害保険も含むデータではありますが、損害保険全体で代理店取り扱いのシェアは91.6%、通販などの損害保険会社の役職員による直接募集はわずか8%しかないことがわかります。また、19万2,000ある代理店の中には保険商品の販売を専門に行う「専業代理店」とそれ以外の「副業代理店」があり、うち専業代理店約2万9,000(約15%)、副業代理店のうち自動車販売店や整備工場などの自動車関連業が約10万1,000(約53%)もあります(出典:日本損害保険協会「ファクトブック2014」)。
今でも私たちに身近な代理店のメリットをいくつかご紹介しましょう。
●担当者の顔が見える
代理店の最もよいところは顔が見えるところでしょう。手続きの際も事故の際も窓口は同じ代理店で身近です。電話だけでなく会って相談ができます。また、通販型とは違い、土地勘があるので話が通じやすいということもメリットでしょう。
●ワンストップ
カーディーラーや整備工場で加入すれば、車の修理から車検など、自動車保険以外のこともワンストップで任せることができます。またプロ代理店であれば、複数の保険会社を扱っているところもあるので比較検討ができますし、生命保険も取り扱っているところもありますから保険をトータルで任せることができます。
3.自動車保険はネットで入るか代理店で入るか?
通販型も代理店もどちらにもそれぞれ特徴があります。では実際どんな人がどちらに向いているのでしょうか。
自動車保険はネットで入るか代理店で入るか?
通販型も代理店もどちらにもそれぞれ特徴があります。では実際どんな人がどちらに向いているのでしょうか。
通販型が向いている人は、自分の好きな時間に手続きをしたり、代理店との付き合いがわずらわしいと思ったりしている人でしょう。また、代理店のように気が合うか合わないかという心配をすることなく、高いレベルで均一な対応を期待するなら通販型が向いているといえます。
代理店が向いている人は対面でサービスを受けたい人、受けるとよい人です。特にお年寄りや若者は身近なサポートがあると安心です。代理店は地域密着で営業していることが多いので土地勘もあります。また、複数の車を持っている人は保険の満期管理を代理店に任せると安心です。自動車保険以外の保険も任せてトータルでサポートしてほしいのであればプロ代理店がおすすめです。車の修理や車検の窓口もあわせて頼みたいならカーディーラーや修理工場がよいでしょう。
一方、通販型に入りたくても改造車、高級車などは加入できない保険会社がありますのでそんな人は代理店で加入するしか方法はありません。また、勤め先が団体契約をしている場合、保険料が大幅に割引になるかもしれません。そんな人も代理店での加入を検討してみるとよいでしょう。