ペット保険とは?
ペットには、人間と違って公的な健康保険制度がないため、病気やケガの治療費が全額自己負担となります。そのため、治療が長引いた場合や、手術が必要な場合には、高額の治療費がかかってしまうことがあります。そんなとき、通院・入院・手術などにかかる治療費負担を緩和してくれる「ペット保険」は、心強い味方といえるのではないでしょうか。ここでは、ペットの病気やケガに備えることができるペット保険について紹介していきます。
目次
ペット保険の基本的な補償内容
ペット保険の基本となる補償は、ペットが病気やケガで通院や入院、手術を受けた時などの治療費を補てんするものです。
入院をしなくとも通院だけで補償されるものや、診療費用だけでなく各種処置費や処方薬代まで補償に含まれるものもあります。なかには、補償内容を手術費用のみにする代わりに、保険料が非常に割安になるものも。補償内容も保険料も保険会社ごとに異なるため、しっかり比較をして希望に合う保険を選ぶようにしましょう。
また、保険会社によっては、様々な支払限度を設けていることがあるため、よく確認するようにしましょう。例えば、「1日の支払限度金額」が決まっているものや、「1年間の支払限度額」が決まっているもの、年間の支払日数を20日までといったように「1年間の支払限度日数」が決まっているものもあります。
2つの補償タイプ「定率補償型」と「実額補償型」
ペット保険には主に「定率補償型」と「実額補償型」の2つの補償タイプがあり、補償タイプによって受け取れる保険金が決まります。定率補償型の場合、補償される割合は保険会社によって「90%」「70%」「50%」などと違っているものや、同じ保険会社の商品でも「90%、70%、50%」から選ぶようにバリエーションが用意されているものもあります。
特約で補償がさらに充実
通院、入院、手術を補償するのがペット保険の基本機能ですが、なかには、特約あるいは補償内容の一部として、その他のトラブルも補償できる場合があります。
その代表例が「賠償責任」です。これは、ペットが他人に咬み付いた、あるいは襲いかかったなどで相手にケガを追わせてしまった場合、あるいは他人の物を破損してしまった場合などの賠償責任を補償するものです。また、他にも、火葬費用の補償やガンにかかった場合の手厚い補償となるもの、車イス代を補償するといったものもあります。
もちろん、特約をつけて補償を充実させると、その分保険料は割高になります。いくつかの保険会社で、補償内容と保険料を比較することが大切です。