ペット保険

ペット保険

 ペットがケガや病気をした場合に、入院や手術といった医療サービスにかかる費用を補償することができる保険です。

ペット保険の概要

ペット保険は、ペットがケガをしたり、病気になったりした場合、その治療費を補償する保険です。
民法上、ペットは「動産(財産のうちで移動が可能なもの)」とされ、現金などと同様に扱われていますが、飼い主にとっては家族同然の存在であり、ケガや病気の場合には人と同じように治療費がかかります。
人における「公的な健康保険制度」がペットにはないため、治療費は100%飼い主の自己負担となってしまい、費用が相応にかかります。
そのため、あらかじめペット保険に加入しておき、急な出費に備えられるようにしておきましょう。

ペット保険の対象

一般的には犬と猫が補償対象になりますが、うさぎやハムスターなどの小動物、オウムなどの鳥類、亀やイグアナなどの爬虫類も補償対象にすることができる保険もあります。

主な補償内容

一般的に、ペットの病気の進行は人と比べて早いです。
そのため病院へ連れていくのが1日遅くなるだけでも人より致命的になる可能性が高く、ペットの様子が気になった場合は、なるべく早く病院にかかり、ケガや病気の早期発見・早期治療に努めることが大切です。

それらの点を考慮して、必要な補償・特約を選んでいきましょう。

  • 治療費用

    ペットが病気やケガにより入院・通院・手術する場合にかかった費用が補償されます。

    補償タイプには「治療費用実費払い」と「定額払い」があり、「定額払い」にはさらに3種類の保険金があります。

    治療費用実費払い
    治療にかかった費用を限度額(治療費の50%・70%・100%など)まで補償します。
    定額払い
    入院保険金:
    病気やケガでの入院時に補償されます。
    手術保険金:
    病気やケガで手術を受けたときに補償されます。
    通院保険金:
    病気やケガでの通院時に補償されます。
  • 他人への賠償責任(特約)

    ペットが他人にケガをさせたり、物を壊したりするなどして法律上の賠償責任を負ったとき、治療費や弁償費用が補償されます。

  • 葬儀費用(特約)

    ペットが死亡した場合の火葬や埋葬や、仏具などの購入費用を補償します。

補償について

ペット保険では多くの保険会社で「補償割合」が設定されています。
実際にかかった治療費の一定割合を保険会社が負担する、というものです。
また、補償の種類には、治療費用実費払い方式と定額払い方式があり、それぞれで補償される金額の設定方式が異なります。

治療費用実費払い方式の場合

治療費用実費払い方式では、「補償限度額」が設定されています。
これは1事故または年間で一定額まで保険会社が補償する金額です。

たとえば「補償割合50%、補償限度額50万円まで」という補償内容だった場合、実際に完治までかかった治療費が10万円であれば、保険会社からは5万円が支払われます。

治療費用実費払い方式の場合

定額払い方式の場合

定額払い方式では、「日額限度」もあわせて設定されています。これは1日一定額まで保険会社が補償する金額です。

たとえば「補償割合40%、通院日額4,000円まで」という補償内容だった場合、通院した治療費が1万円であれば、保険会社からは4,000円支払われます。

定額払い方式の場合

また、いずれも治療費が補償限度額を超えてしまった場合、一般的には飼い主の自己負担となります。
そのため、補償限度額の設定が契約のときには重要となります。
その他にも契約する場合に重要となるポイントがあるため、確認してみましょう。

契約のポイント

ペットのケガや病気は通院による治療が多いため、通院保険金の充実度を確認すると良いでしょう。
また、補償割合と日額限度額や補償限度額を確認することも重要なポイントです。
補償割合が100%でも日額限度が低いと、実際に受け取れる金額が日額限度額までになってしまうため、補償割合50%で日額限度が高い商品の方が多くの保険金を受け取れることもあります。

たとえば、治療費用実費払い方式の「保険A:補償割合100%、補償限度額25万円」と「保険B:補償割合50%、補償限度額50万円」について、10万円の治療費がかかった場合、保険Aでは10万円、保険Bでは5万円となります。

治療費に10万円かかった場合

一方で、70万円の治療費がかかった場合は、保険Aでは25万円、保険Bでは35万円となります。

治療費に70万円かかった場合

補償割合が高いにも関わらず、多く補償されないケースもあるため注意が必要です。

また、定額払い方式の「保険A:補償割合100%、通院日額4,000円」と「保険B:補償割合50%、通院日額5,000円」について、1万円の通院費がかかった場合、保険Aでは4,000円、保険Bでは5,000円となります。

通院費に1万円かかった場合

一方で、5,000円の通院費がかかった場合は、保険Aでは4,000円、保険Bでは2,500円となります。

通院費に5,000円かかった場合

ペット保険は、ペットの年齢や健康状態によって加入できる商品も限られるため、ペットの年齢が若いうちに検討すると良いでしょう。

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