自転車に保険は必要?
自転車は誰でも使える大変便利な移動手段です。ちょっとした買い物やお出かけ、毎日の通勤通学などに使っている方も多いのではないでしょうか?しかし、昨今、自転車事故で、数千万円を超える高額な賠償を負うケースが注目されつつあります。もし自分や家族が事故を起こしてしまったら……そんな万が一の時のためにどのように備えたらよいのかを説明していきます。
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4分間に1件の割合で発生している自転車事故
自転車は、小さな子どもからお年寄りまで、誰もが手軽に使うことができる便利な乗り物です。しかし、その手軽さの反面、自転車による事故も多く発生しています。
平成24年の統計では、交通事故全般の発生件数が大きく減少している中で、自転車事故の占める割合は約2割と、10年前と比較して増加しています。 また、自転車乗用中の死傷者は13万件を上回っており、これは4分に1件のペースで自転車事故が発生しているという計算になります。
自転車の事故では、自分がケガをするだけでなく、歩行者にケガをさせてしまったり、止まっている自動車などを傷つけてしまったりするケースもあります。自転車を日常的に利用する人はもちろん、自転車を使っていない人にとっても、自転車事故の危険性は身近に潜んでいるといえるのではないでしょうか。
加害者になってしまったら高額賠償になることも
昨今、自転車で起こした事故による賠償責任では、数千万円を超える高額な判決が増えています。後遺障害が残るようなケガや死亡事故においては、賠償額が5000万円から1億円程度にもなることもあります。
もちろん、事故を起こすのは大人だけでありません。小学生~高校生などの学生が自転車事故を引き起こすケースもあります。このとき、たとえ支払能力のない未成年であっても、高額な賠償責任を課せられる可能性があります。
このように、自転車は誰もが手軽に使える反面、危険な一面もあります。万が一、自分が、もしくは子どもが自転車で事故を起こしてしまった場合、高額な賠償金額を一般の家計からすぐに捻出できるケースはむしろ少ないのではないでしょうか。このような不測の事態に備えて、自転車向け保険が必要となってきます。