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iDeco（イデコ/個人型確定拠出年金）とは、積み立てたお金を加入者自身が金融商品に投資して運用していく仕組みのことで、通常の預貯金と違うのは、運用によって出た利益が積み立てた掛け金に上乗せされるところが大きな特徴です。
掛け金の拠出は指定した口座からの口座振替で行い、引き出せるのは原則60歳以降となります。最低5000円から1000円単位での運用ができるため、無理のない金額で長期的に安定した運用をすることを目的としています。

• 1

  20～60歳までの国民年金・厚生年金加入者が対象

  

  国民年金や厚生年金に上乗せの形で加入でき、加入後は原則毎月一定額を積み立てて運用。

• 2

  毎月の拠出額は
  5,000円からでOK

  

  掛け金は毎月最低5000円から、1000円単位で自由に設定でき、年に１回掛金額の変更が可能。

• 3

  積み立てた資金は
  60歳から引き出し可能

  

  運用したお金は、60～70歳の間に年金か一時金の形で受取可能。なお60歳より前に中途解約はできない。

さまざまな税制優遇が魅力の個人型確定拠出年金「iDeCo（イデコ）」。2017年1月から加入資格が拡大され、新たに公務員や専業主婦（夫）も利用できるように。また、企業型や企業年金との併用も可能になりました。
iDeCoの大きなメリットは積立時・運用時・受け取り時に税制優遇があることですが、運用上の仕組みや受け取りの方法などで多少のデメリットが生じる場合もありますので、あらかじめ内容を確認しておきましょう。

老後資金の準備として様々なメリットがあるiDecoですが、同じような制度でつみたてNISAの名前を聞いたことのある人も多いはず。どちらも自分で将来のために投資運用していく商品ですが、どのような違いがあるのかを確認しましょう。

	iDeco（個人型確定拠出年金）	つみたてNISA
対象年齢	20歳以上60歳未満	20歳以上
最大期間	60歳まで （運用は10年の延長が可能）	20年間
運用方法（投資対象）	加入者が自分で運用 （投資信託、定期預金、保険商品）	加入者が自分で運用 （投資信託、ETF※4）
受取可能な期間	60歳から※1 （受取開始は60〜70歳の間で選択）	いつでも引き出し（売却）可能
節税メリット	運用で得た利益は非課税 掛金分は全額所得控除 受取時にも控除あり※2	運用で得た利益は非課税
非課税枠 （年間の投資額）	加入する年金により異なる。 例 自営業者81.6万円※3 専業主婦［夫］27.6万円 会社員14.4〜27.6万円 公務員14.4万円	40万円 （累計で800万円まで）
買い替え	何度でも売買可能 ※口座にある資産の範囲内	枠の上限内で可能 ※新規の購入として残りの枠を使用

• ※1：積立期間が短い場合、最も遅くて65歳からと受取可能期間が遅くなる
• ※2：年金として受け取る場合は公的年金等控除、一括で受け取る場合は退職所得控除の利用ができる
• ※3：国民年金基金の掛金額との合計
• ※4：金融庁指定の要件を満たす商品のみ

似たような制度でもiDecoとつみたてNISAでは対象年齢や税控除の範囲に違いがあり、iDecoでは節税効果が非常に高い、つみたてNISAではいつでも引き出し可能という点がそれぞれの大きな特徴といえるでしょう。
どちらを選んだ方がいいかは、今後のライフプランをどう考えているかによって変わってきます。たとえば定年後に旅行などを楽しみたいなら60代で受け取る余裕資金としてiDecoでの運用が合っているでしょうし、10年後にマイホームを買いたいならコツコツ貯めながらいつでも現金化できるつみたてNISAが合っているといえます。

投資では「いつまでに」「いくら増やすか」が決まっていないと不要なリスクをおかす可能性が高まります。そのため、投資を始める際にはまず目標金額とその期限を考えることが大切ですが、「いつまでに」「いくら増やすか」は人によって違ってきます。
自分は将来どんなことをしたくて、それにはどのくらいのお金が必要なのかといった人生の目標を決めるには、まずライフプランを考えてみましょう。

• なぜ投資にライフプランが必要になる？

  

  今後起こるイベントやかかるお金を明らかにすると「いつのタイミングで出費が多くなるのか」がわかり、おのずと「いつまでにどのくらいお金が必要で、投資にどのくらいお金を回せそうなのか」が把握できる。

• ライフプランはどう考えればいい？

  

  今〜未来の簡単な表を作り、家族の年齢と共に住宅購入や子供の入学、海外旅行などのイベントと必要なお金も書き出す。難しい時はFPに相談するとライフプランの作成を手伝ってくれる場合も。