留学保険

留学保険

 海外に長期滞在することを想定した保険であり、日常生活における賠償や家財の損壊に備えられる保険です。

留学保険の概要

留学保険の基本用語

名称意味
生活用動産家具や家電、衣服など宿泊・居住施設に保管中の動産のことです。
携行品居住する住宅外に持ち歩くことが可能な日常生活に使用する動産のことです。
(例えばバッグ、カメラ、時計などのことを指しますが、保険会社によって条件が異なるため、詳しくはご加入の各保険会社にご確認ください。)
携行品損害補償特約被保険者の自宅外で携行品(身の回り品)に偶然の事故で損害が発生した場合にその損害を補償する特約のことです。

留学保険は、海外に長期滞在することを想定した保険です。

基本的な補償内容は、海外旅行傷害保険と同様となりますが、大きく異なる点としては、海外留学という性質上、長期間滞在することが想定されるため、日常生活での賠償や、タンスなどの家財に対する補償などが付いていることが特徴です。

留学保険の選び方

留学保険は、ホームステイか借家(アパート等)か選択した滞在スタイルによって内容が変わります。

選択した滞在スタイルによる違い

ホームステイか、借家(アパート等)を利用するかどうかで保険の内容に違いがあります。

室内の持ち物を盗まれた場合

ホームステイ
一般的な旅行保険・留学保険に含まれる 携行品損害補償特約被保険者の自宅外で携行品(身の回り品)に偶然の事故で損害が発生した場合にその損害を補償する特約のことです。 で対応可能
借家
生活用動産家具や家電、衣服など宿泊・居住施設に保管中の動産のことです。 に関する特約が必要

部屋で火事を起こした場合

ホームステイ
一般的な旅行保険・留学保険に含まれる賠償責任で対応可能
借家
留学生賠償責任特約が必要

留学保険特有の主な補償内容

  • 日常生活における個人賠償責任

    一般の海外旅行保険でも賠償責任の補償はありますが、アパートなどの借家を利用する場合に水漏れや火災などが発生したときは家主への賠償責任は補償されません。
    しかし留学保険ではこれらに対応することができます。

    <支払い例>

    • ・賃貸アパートで火事を起こしてしまい、家主から損害賠償請求をされたとき
    • ・留学中に他人にケガをさせてしまったとき
  • 生活用動産の補償

    長期の留学の場合、テレビや冷蔵庫などの生活用の備品を自分で購入する場合もあります。
    しかし、このような備品は旅行の 携行品居住する住宅外に持ち歩くことが可能な日常生活に使用する動産のことです。
    (例えばバッグ、カメラ、時計などのことを指しますが、保険会社によって条件が異なるため、詳しくはご加入の各保険会社にご確認ください。)
    と見なされないため、海外旅行保険に付随している「携行品損害補償特約」では補償されません。
    また、同様に盗難についても、住宅内での盗難は、旅行中の盗難ではないとみなされ、旅行保険では補償されません。
    このようなケースを補償するために、生活用動産の補償という内容が含まれます。

    <支払い例>

    • ・留学先の住居に置いていたパソコンが盗難にあったとき
    • ・留学先の住居でテレビを倒してしまい、壊れてしまったとき
  • 緊急一時帰国費用

    万が一、留学中に日本にいる家族が死亡や危篤といった状態になった場合に、緊急で帰国するための費用が補償されます。

    <支払い例>

    • ・留学中に日本にいる父親が亡くなったため、帰国する必要が生じたとき

留学時の保険金支払事例

支払われた保険料:683万円
<事例>発熱・咳の症状で受診。肺炎と診断され8日間入院。
支払われた保険料:3,890万円
<事例>ホームステイ先の居間で口から泡を吹いて倒れ救急車で搬送。脳炎と診断され19日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。
支払われた保険料:364万円
<事例>大学内の駐車場を自転車で走行中に転倒。腓骨遠位端骨折と診断され手術。
支払われた保険料:851万円
<事例>車両に同乗中、衝突事故により受傷し救急車で搬送。十二指腸完全破裂・肝臓、腎臓挫傷・後腹膜内血腫と診断され44日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。
支払われた保険料:488万円
<事例>授業中に激しい頭痛に襲われ意識を失い救急車で搬送。血管迷走神経性発作と診断され2日間入院。
支払われた保険料:1,269万円
<事例>バスルームで転倒、腰を強打し救急車で搬送。腰椎破裂骨折と診断され12日間入院。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。

※引用元:ジェイアイ傷害火災保険株式会社「トラブルデータ」より
https://www.jihoken.co.jp/data/trouble.html

JI2018-425(9月作成)

契約のポイント

留学保険は、一般の海外旅行保険に補償内容を追加した形の商品で、期間も長期になることから保険料は高額になる場合が多いです。
さらに、歯科治療費などの補償も特約として追加するケースもあり、より保険料が高額になりがちです。
留学先の国によって医療体制や費用が異なるため、前例などを確認し、必要な補償額を調べたうえで、保険を検討しましょう。
保険各社によっては、各国・地域の病院と提携している場合があります。
その場合、立て替えをせずに治療が受けられる場合もあり、保険金請求の手続きが比較的スムーズに行えるため、留学先に提携病院があることを条件の一つとして、保険を選択すると良いでしょう。

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